JTBとシナネンモビリティPLUSが小豆島にシェアサイクル「ダイチャリ」160台を導入、観光周遊性向上と交通環境改善を目指す

text: XEXEQ編集部

PR TIMES より

記事の要約

JTBが小豆島でシェアサイクル「ダイチャリ」導入
160台の専用車両を設置し交通環境改善を目指す
島内の観光周遊性向上と経済効果拡大が狙い

JTBとシナネンモビリティPLUSの小豆島シェアサイクル事業展開

シナネンホールディングスの子会社シナネンモビリティPLUSは、JTBの小豆島エリア開発事業の一環として2024年8月1日よりシェアサイクル「ダイチャリ」の専用車両160台を導入した。この取り組みは、小豆島の交通環境改善と観光周遊性の向上を目指すものだ。小豆島は瀬戸内で2番目に大きい島であり、景勝地を有する観光地として知られている。^[1]

シナネンモビリティPLUSは、一都三県および大阪府を中心に3,700カ所超のステーションと12,800台超の電動アシスト自転車を運営する日本最大級のシェアサイクル事業者である。小豆島では42カ所のステーションを設置し、利用料金は15分200円、12時間2,000円に設定された。この事業展開により、離島特有の二次交通課題の解決と経済効果の拡大が期待されている。

導入される専用車両は、シナネンモビリティPLUSとグループ会社のシナネンサイクルが共同開発したものだ。またがりやすいフレームデザインや簡単に調整できるシートレバーを採用し、幅広い利用者に対応している。さらに、バッテリー部分には緊急時に使用可能なUSBポートを実装し、災害時のスマートフォン充電にも活用できる機能を備えている。

小豆島シェアサイクル「ダイチャリ」の概要

	詳細
導入日	2024年8月1日
導入台数	160台
ステーション数	42カ所
利用料金	15分200円、12時間2,000円
特徴	電動アシスト自転車、緊急時USB充電機能

小豆島シェアサイクル事業に関する考察

小豆島でのシェアサイクル導入は、観光客の利便性向上に寄与する一方で、地元住民の日常生活にも影響を与える可能性がある。観光客の増加に伴い、一部の人気スポットでは自転車の集中や駐輪場の不足といった問題が発生する恐れがある。これらの課題に対しては、利用状況のリアルタイムモニタリングやAIを活用した自転車再配置システムの導入が有効だろう。

今後、電動キックボードなど他のマイクロモビリティとの連携や、公共交通機関とのシームレスな接続が期待される。例えば、フェリーチケットとシェアサイクル利用をセットにした割引プランの提供や、バス停近くへのステーション設置などが考えられる。これにより、観光客の島内周遊がより円滑になり、滞在時間の延長や消費額の増加につながる可能性がある。

さらに、シェアサイクルの利用データを活用した観光動態分析や、地域事業者との連携によるクーポン配信など、デジタルマーケティングの展開も期待できる。こうしたデータ活用は、小豆島の観光戦略の高度化や、オフシーズン対策にも貢献するだろう。シェアサイクル事業を起点とした地域DXの推進が、小豆島の持続可能な観光開発のモデルケースとなることを期待したい。

参考サイト

^ PR TIMES. 「JTBの小豆島エリア開発事業第一弾として、シェアサイクル「ダイチャリ」専用車両を160台導入 | シナネンホールディングス株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000176.000053091.html, (参照 24-08-04).

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