サイバーリーズンとトラストウェーブが戦略的合併を発表、世界最高水準のMDRサービス提供へ向け体制を強化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

サイバーリーズンとトラストウェーブが戦略的合併を発表
MDRやEDRなど包括的なセキュリティソリューションを強化
両社は独立企業として運営しながら戦略的に連携

世界規模のサイバーセキュリティ企業誕生によるサービス強化

サイバーリーズンとトラストウェーブは、急速に進化する脅威環境に先駆けて包括的で拡張されたサイバーセキュリティソリューションを提供するため、2024年11月14日に正式な合併契約を発表した。ソフトバンクが主要投資家となり、MDR、EDR、オフェンシブセキュリティなど、市場をリードするソリューションが結集されることになる。^[1]

両社は独立した企業として運営されながらも、付加価値のあるサービスや機能において戦略的に連携し、市場の存在感を拡大する体制を整えている。グローバルな市場展開においては、トラストウェーブのアメリカ、英国、オーストラリア、中東での展開と、サイバーリーズンの日本での強い地位および欧州大陸での基盤を活用することになるだろう。

この戦略的合併により、AIを活用した脅威検知の強化や、Microsoft Securityの統合最適化サポートなど、新たな価値提供が可能となった。さらにオフェンシブセキュリティやDFIRの統合により、より包括的なサイバーセキュリティサービスの提供が実現される。

合併による機能強化の詳細

	MDR機能	オフェンシブセキュリティ	DFIR機能	Microsoft連携
主な強化点	EDRとの統合	ペネトレーションテスト	統合リソース活用	E5投資の最大化
提供価値	包括的な検知・対応	攻撃成功率の低減	専門家による対応	セキュリティ最適化
対象市場	中規模企業向け	全企業規模対応	インシデント対応重視	Microsoft環境活用企業

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MDRについて

MDRとはManaged Detection and Response（マネージド検知と対応）の略称で、組織のセキュリティを24時間365日監視・保護するサービスのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

専門家による継続的な脅威監視と分析
高度な検知技術と迅速な対応能力
クラウドやエンドポイントの包括的な保護

サイバーリーズンとトラストウェーブの合併により、MDRサービスはさらなる強化が期待される。特にEDRとの統合による検知能力の向上や、オフェンシブセキュリティチームとの連携による攻撃視点からの防御強化など、より包括的なセキュリティ対策が可能となるだろう。

サイバーリーズンとトラストウェーブの合併に関する考察

合併による最大の利点は、両社の技術力とグローバルネットワークの統合により、より包括的なセキュリティソリューションが提供可能となることだ。特にサイバーリーズンの日本市場での強みとトラストウェーブの欧米での実績が組み合わさることで、グローバルな脅威への対応力が大幅に向上することが期待できる。

しかし、独立企業として運営を継続することによる組織間の連携や情報共有の課題が懸念される。この問題に対しては、両社の技術基盤の統合や人材交流を段階的に進め、サービス品質を維持しながら統合のシナジーを最大化する戦略が必要になるだろう。

今後は特にAIを活用した脅威検知の高度化や、クラウドセキュリティ分野での新サービス開発が期待される。グローバル規模での統合により、より多くの脅威情報や対策ノウハウが共有可能となり、顧客に提供できる価値が一層高まることが予測できる。

参考サイト

^ PR TIMES. 「サイバーリーズンとトラストウェーブが合併、世界最高水準のMDRサービスでサイバーセキュリティを強化 | サイバーリーズン合同会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000088140.html, (参照 24-11-15).
Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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