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【CVE-2024-51591】WordPressプラグインSlicko 1.2.0にXSS脆弱性、DOM-Based型の攻撃に注意

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WordPress用プラグインSlickoにXSS脆弱性が発見
  • バージョン1.2.0以前の全てのバージョンに影響
  • CVSSスコア6.5でMedium評価の深刻度

WordPressプラグインSlicko 1.2.0のXSS脆弱性

wpgridsは、WordPressプラグインSlickoにおいてDOM-Based型のXSS(クロスサイトスクリプティング)の脆弱性が発見されたことを2024年11月9日に公開した。この脆弱性はCVE-2024-51591として識別されており、バージョン1.2.0以前の全てのバージョンに影響を及ぼすことが確認されている。[1]

CVSSv3.1での評価では、攻撃元区分がネットワーク経由で攻撃条件の複雑さは低いとされており、特権レベルは低権限が必要とされている。また、ユーザーの関与が必要な脆弱性であり、スコープ変更の可能性がある点から、CVSSスコアは6.5のMedium評価となっている。

脆弱性の発見はPatchstack Allianceに所属するGabによって行われ、脆弱性の種類はCWE-79に分類される不適切な入力の無害化処理に起因するものとなっている。SSVCの評価では、技術的な影響は部分的であり、自動化された攻撃の可能性は低いとされている。

Slicko脆弱性の詳細情報まとめ

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-51591
影響を受けるバージョン 1.2.0以前の全バージョン
CVSSスコア 6.5(Medium)
CWE分類 CWE-79(XSS)
発見者 Gab(Patchstack Alliance)

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションにおける代表的な脆弱性の一つであり、以下のような特徴を持つ攻撃手法である。

  • 悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことが可能
  • ユーザーのブラウザ上で不正なスクリプトが実行される
  • セッション情報の窃取やフィッシング詐欺などに悪用される可能性がある

Slickoプラグインで発見されたDOM-Based XSSは、クライアントサイドのJavaScriptによって動的HTML要素が生成される際に発生する脆弱性の一種である。この種の脆弱性は、入力値の適切な検証や無害化処理が行われていない場合に発生し、攻撃者によって悪用される可能性がある。

WordPressプラグインSlickoの脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性は、サイト全体のセキュリティに大きな影響を及ぼす可能性があることから、開発者による迅速な対応が求められる。特にXSS脆弱性は攻撃の自動化が容易であり、多くのサイトが同時に攻撃される可能性があるため、プラグインの更新プログラムの提供を急ぐ必要があるだろう。

今後のWordPressプラグイン開発においては、セキュリティテストの強化やコードレビューの徹底が不可欠となっている。特にDOM操作を行うプラグインでは、入力値の検証やサニタイズ処理を徹底することで、同様の脆弱性の発生を防ぐことが可能となるはずだ。

また、WordPressコミュニティ全体としても、セキュリティガイドラインの整備や開発者向けの教育プログラムの充実が望まれる。プラグイン開発者向けのセキュリティベストプラクティスを確立し、共有することで、エコシステム全体のセキュリティレベルが向上するだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-51591, (参照 24-11-19).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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