公開:

【CVE-2024-51793】WordPress RepairBuddyプラグインにWebシェルアップロードの脆弱性、緊急対応が必要な状況に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WordPress RepairBuddyプラグインにファイルアップロードの脆弱性
  • バージョン3.8115以前が影響を受ける深刻な脆弱性
  • 危険な種類のファイルをアップロード可能な状態

WordPress RepairBuddyプラグインのバージョン3.8115以前に存在する深刻な脆弱性

Patchstack OÜは2024年11月11日に、WordPressのRepairBuddyプラグインにおける重大な脆弱性【CVE-2024-51793】を公開した。Webful Creationsが開発したComputer Repair Shopプラグインのバージョン3.8115以前に存在する脆弱性により、危険な種類のファイルを無制限にアップロードすることが可能な状態となっている。[1]

この脆弱性はCVSS 3.1で最高スコアの10.0を記録しており、攻撃者は認証やユーザーの操作を必要とせずにシステムに対して深刻な影響を与えることが可能となっている。具体的には機密性、完全性、可用性のすべてにおいて高いレベルの影響が及ぶ可能性が指摘されている。

Patchstack Allianceのメンバーであるstealthcopterによって発見されたこの脆弱性は、CWE-434に分類される危険なタイプのファイルのアップロードを制限できていない問題として特定されている。この種の脆弱性は攻撃者がWebシェルをサーバーにアップロードすることを可能にする深刻な問題となっている。

WordPress RepairBuddyプラグインの脆弱性詳細

項目 詳細
CVE ID CVE-2024-51793
影響を受けるバージョン 3.8115以前のすべてのバージョン
CVSS評価 10.0(CRITICAL)
脆弱性の種類 CWE-434(危険な種類のファイルの無制限アップロード)
発見者 stealthcopter(Patchstack Alliance)
脆弱性の詳細はこちら

Webシェルについて

Webシェルとは、攻撃者がWebサーバー上で悪意のあるコマンドを実行するために使用する不正なスクリプトのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • リモートからサーバーを制御可能にする不正なプログラム
  • 通常のWebサーバー機能を悪用して動作する
  • サーバー内のファイル操作や情報窃取が可能

WordPress RepairBuddyプラグインの脆弱性では、この危険なWebシェルをサーバーに無制限にアップロードすることが可能となっている。このような状況では、攻撃者がシステムの完全な制御権を獲得し、機密情報の窃取やシステムの改ざんなど、重大な被害をもたらす可能性が非常に高くなっている。

WordPress RepairBuddyプラグインの脆弱性に関する考察

CVSSスコアが最高値の10.0を記録していることから、この脆弱性の深刻さは明らかであり、早急な対策が必要不可欠となっている。特に認証やユーザーの操作を必要としない点は、攻撃の容易さを示しており、プラグインを使用している全てのサイトが潜在的な攻撃対象となる可能性が非常に高い状況だ。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、ファイルアップロード機能の実装時には、厳密な型チェックや拡張子の制限、アップロードサイズの制限など、複数の防御層を設けることが重要となるだろう。また、プラグイン開発者はセキュリティテストの強化やコードレビューの徹底など、開発プロセスの見直しも必要となっている。

WordPressエコシステム全体としても、プラグインのセキュリティ審査基準の厳格化や、脆弱性が発見された際の迅速な対応体制の構築が求められている。特にファイルアップロード機能を持つプラグインに関しては、より厳密な審査基準を設けることで、同様の問題の再発を防ぐことが期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-51793, (参照 24-11-19).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「セキュリティ」に関するコラム一覧「セキュリティ」に関するニュース一覧
ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。