訪日外国人観光客へのおもてなし意識調査、英語コミュニケーションの課題と展望が明らかに

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

訪日外国人観光客とのコミュニケーションで7割が喜びを経験
英語・英会話のスキルに7割が苦手意識を持っている
約8割が訪日外国人観光客へのおもてなし意欲がある

IIBCが実施した訪日外国人観光客へのおもてなしに関する意識調査

国際ビジネスコミュニケーション協会は、インバウンド拡大に伴う日本人のおもてなし意識を把握するため、全国の20～50代男女501名を対象とした意識調査を2024年8月29日から9月2日にかけて実施した。調査結果から、77.6%がここ1～2年で訪日外国人観光客を見かける機会が増加したと回答しており、インバウンドの急速な回復と拡大が明らかになっている。^[1]

訪日外国人観光客とのコミュニケーションにおいて、73.2%が英語・英会話のスキルが必要だと感じている一方で、70.2%が英語への苦手意識を持っていることが判明した。苦手意識の主な理由として、58.5%が英語を話す機会の不足を挙げており、日常的な英語コミュニケーションの機会創出が課題となっている。

調査では訪日外国人観光客へのおもてなし意欲も明らかになり、77.6%が積極的にサポートしたいと回答している。その理由として「楽しんでもらいたいから」が47.6%で最多となり、日本人特有のおもてなし精神が浮き彫りとなった。

訪日外国人観光客とのコミュニケーション実態まとめ

	コミュニケーション経験	おもてなし意欲	英語スキル意識
主な状況	51.5%が声をかけられた経験あり	77.6%が積極的な意向	73.2%が必要性を認識
課題	88.5%が困難を経験	56.3%が声かけを躊躇	70.2%が苦手意識

インバウンドについて

インバウンドとは、外国人旅行者の訪日観光を指す用語であり、主に以下のような特徴がある。

国際観光収入による経済効果
地域活性化への貢献
文化交流の促進

2024年9月までの訪日外国人観光客数は2,688万人を突破しており、コロナ禍前の水準への回復が進んでいる。国土交通省観光庁の調査によると、言語や文化の違いによる困難を経験する観光客が増加しており、コミュニケーション面での対応が急務となっている。

訪日外国人観光客へのおもてなしに関する考察

訪日外国人観光客とのコミュニケーションにおいて、英語力の向上は重要な課題となっているが、実際のおもてなしでは完璧な英語力よりも積極的なコミュニケーション姿勢が求められている。IIBCが実施した「I'm Omotenable! プロジェクト」では、英語に自信がなくても意思表示マークを活用することで効果的なおもてなしが可能であることが実証された。

今後のインバウンド拡大に向けて、言語面での不安を軽減するためのツールやサポート体制の整備が重要となるだろう。特に、AIによる翻訳技術の活用や、簡単な英会話フレーズの学習機会の提供など、実践的なアプローチが求められている。

おもてなしの品質向上には、英語コミュニケーションスキルの向上だけでなく、異文化理解や対応力の強化も不可欠となる。観光業界全体で研修プログラムの充実や、成功事例の共有を進めることで、より効果的なおもてなし体制の構築が可能となるだろう。

参考サイト

^ PR TIMES. 「インバウンド拡大でおもてなしが身近に！訪日外国人観光客とのコミュニケーションで約7割が嬉しかった経験がある一方、約9割が困った経験も。 | 一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000176.000051295.html, (参照 24-11-20).

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