【CVE-2024-48993】Microsoft SQL Server 2016-2019にリモートコード実行の脆弱性、複数バージョンのアップデートが必要に
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記事の要約
- SQL Server Native Clientにリモートコード実行の脆弱性
- Microsoft SQL Server 2016-2019の複数バージョンに影響
- 深刻度は「HIGH」でCVSS値は8.8を記録
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Microsoft SQL Server 2016-2019の脆弱性
Microsoftは2024年11月12日、SQL Server Native Clientに存在するリモートコード実行の脆弱性【CVE-2024-48993】を公開した。この脆弱性はヒープベースのバッファオーバーフローの問題であり、CWE-122として分類され、攻撃者が悪用した場合にシステムを完全に制御される可能性が指摘されている。[1]
影響を受けるバージョンは、Microsoft SQL Server 2016 Service Pack 3からMicrosoft SQL Server 2019までの複数のバージョンに及んでいる。脆弱性の深刻度はCVSS v3.1で8.8(HIGH)とされ、攻撃者は特権を必要とせずにリモートから攻撃を実行できる可能性があるとされた。
この脆弱性に対するパッチは既にリリースされており、Microsoft SQL Server 2017では14.0.2070.1以降、SQL Server 2019では15.0.2130.3以降のバージョンで対策が施されている。また、SQL Server 2016 Service Pack 3では13.0.6455.2以降のバージョンでセキュリティ更新プログラムが提供されることになった。
SQL Serverの影響を受けるバージョンまとめ
製品名 | 影響を受けるバージョン |
---|---|
SQL Server 2017 (GDR) | 14.0.0から14.0.2070.1未満 |
SQL Server 2019 (GDR) | 15.0.0から15.0.2130.3未満 |
SQL Server 2016 SP3 (GDR) | 13.0.0から13.0.6455.2未満 |
SQL Server 2017 (CU 31) | 14.0.0から14.0.3485.1未満 |
SQL Server 2019 (CU 29) | 15.0.0から15.0.4410.1未満 |
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ヒープベースのバッファオーバーフローについて
ヒープベースのバッファオーバーフローとは、プログラムのメモリ領域であるヒープ領域で発生するバッファオーバーフローの脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- メモリの動的割り当て領域での境界チェックの不備
- データ書き込み時のバッファサイズの制限不足
- メモリ破壊によるプログラムの異常動作や制御の奪取
【CVE-2024-48993】で報告されたSQL Server Native Clientの脆弱性は、ヒープベースのバッファオーバーフローの典型的な例となっている。この種の脆弱性は攻撃者によってリモートからコードを実行される可能性があり、CVSS v3.1で8.8という高いスコアが付けられた理由として、攻撃の容易さと影響の大きさが挙げられる。
SQL Server Native Clientの脆弱性に関する考察
SQL Server Native Clientの脆弱性は、データベース管理システムの中核部分に影響を与える深刻な問題として認識する必要がある。特にリモートコード実行が可能な脆弱性は、企業システムのセキュリティリスクを大幅に高める可能性があり、早急なパッチ適用による対策が不可欠だろう。
今後はデータベースシステムのセキュリティ設計において、メモリ管理の厳格化やバッファ処理の安全性確保がより重要になると予測される。特にヒープ領域の操作に関しては、境界値チェックの強化やメモリアクセスの制御機構の実装が求められるだろう。
Microsoft SQL Serverは多くの企業システムで採用されているため、脆弱性の影響範囲は非常に広いと考えられる。今後は定期的なセキュリティ監査の実施や、脆弱性スキャンの自動化など、予防的なセキュリティ対策の強化が必要となるはずだ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-48993, (参照 24-11-22).
- Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp
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