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フェリカネットワークスとNIIが国際標準技術mdocを採用したデジタル学生証の技術実証実験を開始、大学間連携の促進へ

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

フェリカネットワークスとNIIが国際標準技術mdocを採用したデジタル学生証の技術実証実験を開始、大学間連携の促進へ

PR TIMES より


記事の要約

  • フェリカネットワークスとNIIがmdocでデジタル学生証の技術実証実験を開始
  • 2025年1月から3月にかけて複数大学で実施予定
  • 国際標準技術による学生証のスマートフォン発行システムを提供

mdocを採用したデジタル学生証の技術実証実験の開始

フェリカネットワークス株式会社は国立情報学研究所と共同で、ISO/IEC18013-5で規定される国際標準技術mdocを採用したデジタル学生証の技術実証実験を2025年1月から開始することを2024年11月21日に発表した。複数の大学が参加する本実験では、学術認証フェデレーションの仕様に準拠したスマートフォンへのデジタル学生証発行システムの提供が行われる。[1]

デジタル学生証の国内標準プロファイルと学術認証フェデレーションの拡張仕様の策定において、フェリカネットワークスは技術協力を実施することになった。実証実験の成果は2025年春以降にNIIと参加大学から公開される見込みであり、大学間連携や地域連携の促進が期待されている。

フェリカネットワークスはモバイルFeliCaプラットフォームでの経験を活かし、技術面だけでなく運用ルールまでを視野に入れた支援を行う方針だ。国内の高等教育機関との連携を通じて、教育基盤の向上に貢献することを目指している。

デジタル学生証の技術実証実験の詳細

項目 詳細
実施期間 2025年1月~3月(予定)
実施主体 フェリカネットワークス、国立情報学研究所
採用技術 国際標準技術mdoc(ISO/IEC18013-5)
提供システム デジタル学生証のスマートフォン発行システム
期待される効果 大学間連携、地域連携、企業連携の促進

mdocについて

mdocは運転免許証のスマートフォン格納を目的として開発された技術方式で、ISO/IEC18013-5として国際標準化されている技術である。主な特徴として、以下のような機能が備わっている。

  • 対面・オンラインでの情報提示が可能
  • 複製防止と情報検証機能を搭載
  • 必要な情報のみを選択的に提示可能

mdocは北米・豪州・欧州を中心に採用が進んでおり、日本国内でもマイナンバーカードの機能をスマートフォンに搭載する際の方式として採用が予定されている。提示先の信頼性確認や情報の選択的開示など、デジタル学生証に求められる機能を包括的にサポートすることができる。

デジタル学生証の技術実証実験に関する考察

国際標準技術mdocを採用したデジタル学生証の実現は、大学のデジタル化推進において重要な一歩となることが予想される。特に複数の大学が参加する実証実験を通じて、相互運用性や技術的な課題が明確になり、より実用的なシステムの構築につながるだろう。

一方で、デジタル学生証の普及には、セキュリティ面での懸念や、導入コスト、運用体制の整備など、様々な課題が存在する。これらの課題に対しては、実証実験を通じて得られる知見を活かし、段階的な導入やガイドラインの整備が必要になるだろう。

今後は、大学間での相互認証や、地域の図書館やスポーツ施設との連携など、デジタル学生証の活用範囲が広がることが期待される。特に学生の利便性向上と、セキュリティの確保を両立させた運用モデルの確立が重要な課題となるだろう。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「国際標準技術「mdoc」※1を採用したデジタル学生証における国内標準を目指した技術実証実験を国立情報学研究所(NII)と実施 | フェリカネットワークス株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000086212.html, (参照 24-11-22).

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