Green CarbonとGreen Carbon社がカーボンクレジット共同創出に向け資本業務協定を締結、国内外での展開加速へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

Green CarbonとGreen Carbon社が資本業務協定を締結
国内外でのカーボンクレジット創出事業を展開
フィリピンでの水田由来クレジット実証プロジェクトが契機

カーボンクレジット共同創出に向けた新たな提携

Green Carbon株式会社は芙蓉総合リース株式会社と、森林・農業分野におけるネイチャーベースのカーボンクレジットを共同で創出することを目的とした資本業務協定を2024年11月22日に締結した。両社の協定締結は2024年9月より実施したフィリピンブラカン州における水田由来のカーボンクレジット創出に向けた共同実証プロジェクトが契機となっている。^[1]

Green Carbonは国内外でカーボンクレジットの創出・販売支援事業を展開しており、国内では水田のメタンガス削減プロジェクトで2023年度に日本初・最大規模の認証を取得している。2024年度には約10万トンのJ-クレジット認証を予定しており、東南アジアでは15以上の省庁や自治体と連携した事業展開を進めている。

芙蓉リースグループは中期経営計画において、CSVの実践を通じた社会課題の解決と経済価値の同時実現を目指している。両社は本協定を通じ、Green Carbonのプロジェクト開発ノウハウと芙蓉リースの顧客基盤を活用し、カーボンクレジット創出事業の拡大を進めていく方針だ。

資本業務協定の概要

項目	詳細
協定締結日	2024年11月22日
目的	ネイチャーベースのカーボンクレジット共同創出
対象分野	森林・農業分野
展開地域	国内、東南アジア
実績	2023年度日本初・最大規模の水田J-クレジット認証取得
今後の予定	2024年度約10万トンのJ-クレジット認証

カーボンクレジットについて

カーボンクレジットとは、企業間で温室効果ガスの排出削減量を売買できる仕組みのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

企業間での温室効果ガス削減量の取引が可能
環境活動による削減量や吸収量をクレジット化
一次産業を通じた創出がネイチャーベース型

カーボンクレジットは世界120以上の国と地域が2050年カーボンニュートラル実現を表明する中で注目を集めている。J-クレジットに加え、ボランタリークレジットやJCMなど様々な種類があり、企業の脱炭素化に向けた取り組みを支援する重要な手段となっている。

カーボンクレジット共同創出事業に関する考察

Green Carbonと芙蓉リースの提携は、カーボンクレジット市場の拡大に向けた重要な一歩となる可能性が高い。両社の強みを活かした事業展開により、国内外での新規プロジェクト創出が加速することが期待できるだろう。

一方で、カーボンクレジットの価値評価や品質保証の確立が今後の課題として浮上する可能性がある。クレジットの信頼性を担保する仕組みづくりや、国際的な基準との整合性確保が重要になってくるだろう。

また、農業分野でのクレジット創出には、農家の理解と協力が不可欠となる。農業従事者への適切な支援体制の構築と、持続可能な農業実践との両立を図ることが、事業の長期的な成功のカギを握るだろう。

参考サイト

^ PR TIMES. 「Green Carbon株式会社は、芙蓉総合リース株式会社とネイチャーベースのカーボンクレジット共同創出に向けた資本業務協定を締結 | Green Carbon株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000120.000117956.html, (参照 24-11-24).

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