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【CVE-2024-52763】Ganglia-web v3.73-3.75にクロスサイトスクリプティングの脆弱性、graph_all_periods.phpのgパラメータが影響

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Ganglia-webにクロスサイトスクリプティングの脆弱性
  • v3.73からv3.75のバージョンが影響を受ける
  • graph_all_periods.phpのgパラメータに起因

Ganglia-web v3.73-3.75のXSS脆弱性

米MITREは2024年11月19日、Ganglia-webのcomponentにおけるクロスサイトスクリプティング脆弱性【CVE-2024-52763】を公開した。Ganglia-web v3.73からv3.75のgraph_all_periods.phpコンポーネントにおいて、gパラメータを介した任意のWebスクリプトやHTMLの実行が可能になっている。[1]

本脆弱性はCVSS v3.1で基本評価値6.1(深刻度:中)を記録しており、攻撃元区分はネットワーク経由となっている。攻撃条件の複雑さは低く設定されており、特権が必要だが利用者の関与が求められる状況となっている。

CISAによる評価では、この脆弱性の悪用可能性は「none」とされ、技術的な影響は「partial」と判定された。SSVCバージョン2.0.3による分析では、自動化された攻撃の可能性は否定されているものの、部分的な影響が及ぶ可能性が指摘されている。

Ganglia-web脆弱性の詳細情報

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-52763
影響を受けるバージョン v3.73からv3.75
脆弱性のタイプ クロスサイトスクリプティング(CWE-79)
CVSS基本値 6.1(Medium)
対象コンポーネント /graph_all_periods.php
影響 任意のWebスクリプトやHTMLの実行が可能

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことができる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力データが適切にサニタイズされずにWebページに出力される
  • 攻撃者が任意のJavaScriptコードを実行可能
  • セッションの盗取やフィッシング詐欺などに悪用される可能性がある

クロスサイトスクリプティング攻撃は、Webアプリケーションにおいて最も一般的な脆弱性の一つとして知られている。CVSSでは攻撃元区分がネットワークで攻撃条件の複雑さが低いとされており、特権は必要だが利用者の関与があれば攻撃が成功する可能性が高いと評価されている。

Ganglia-web脆弱性に関する考察

Ganglia-webの脆弱性は、監視システムという性質上、システム管理者が頻繁にアクセスする可能性が高い点で重要度が高いと考えられる。特にgraph_all_periods.phpは性能データの可視化に使用される重要なコンポーネントであり、システム管理者が定期的にアクセスする可能性が高いことから、攻撃者にとって魅力的な標的となる可能性が高いだろう。

今後は、Webアプリケーションフレームワークのセキュリティ機能を活用した入力値のバリデーションやサニタイズ処理の実装が求められる。特にユーザー入力を直接HTMLとして出力する機能については、Content Security Policy(CSP)の導入やエスケープ処理の徹底など、多層的な防御策の実装が必要となるだろう。

また、セキュリティパッチの提供と適用が重要な課題となるが、運用中のシステムへのパッチ適用には慎重な検討が必要となる。システムの可用性を維持しながら、セキュリティ対策を実施するためのガイドラインの整備や、パッチ適用前の十分なテストが求められるはずだ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-52763, (参照 24-12-03).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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