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公開：2024-12-03

ナスペックがVienna Acousticsの限定スピーカーBACH Ultimateを発売、バッハ生誕300周年記念モデルとして話題に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ナスペックがVienna Acousticsの限定スピーカーを発売
• バッハ生誕300周年を記念したBACH Ultimateを12月5日から
• 独自開発のXPPコーン搭載モデルをペア110万円で提供

Vienna AcousticsのBACH Ultimateスピーカー限定発売へ

ナスペックは高級オーディオ機器メーカーVienna Acousticsのフロア型スピーカー「BACH Ultimate」を2024年12月5日より数量限定で発売することを発表した。初代Bachモデルの発表から30年という節目にあたり、Johann Sebastian Bach生誕300周年を記念して開発された特別モデルとなっている。^[1]

BACH Ultimateは独自開発の7インチXPPコーンを採用したミッド/バスドライバーを搭載することで、広帯域での優れた音質特性を実現している。新開発の逆向きラバーサラウンドデザインにより、コーンエッジでの共振を効果的に抑制し、クリアで温かみのある中音域と力強い低域を両立することに成功した。

エンクロージャーには最高級のプレミアムローズウッド突き板を採用し、家具としての品質も追求している。専用設計されたリニアクロスオーバーレイアウトは、銅配線の慎重な配置により寄生干渉を低減し、信号伝達の純度を高めることで音楽表現力の向上を実現している。

BACH Ultimateの主要スペック

X3P素材について

X3P素材とは、Vienna Acousticsが独自に開発したTPX（特殊な熱可塑性樹脂）と3種類のポリプロピレン系合成樹脂を組み合わせた革新的な複合材料のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 非常に高い内部制振性を実現
• 優れた安定性と剛性を両立
• 大型コーンの製造を可能にする強度特性

X3P素材をミッド/バスドライバーのコーンに採用することで、広帯域での優れた特性と細かなディテールの再現を可能にしている。新開発の逆向きラバーサラウンドと組み合わせることで、コーンエッジでの共振を効果的に抑制し、クリアで温かみのある中音域と力強い低域を実現している。

BACH Ultimateに関する考察

BACH Ultimateの発売は、高級オーディオ市場に新たな選択肢を提供するものとして注目に値する。高度な材料技術と音響工学の融合により、コンパクトな筐体ながら優れた音質特性を実現しており、限られたスペースでも本格的な音楽再生を望むオーディオファイルにとって魅力的な製品となっている。

今後の課題としては、限定生産モデルであることから、アフターサービスの長期的な維持が挙げられる。高額な製品であるだけに、部品の供給や修理対応の継続性が重要となるが、Vienna Acousticsの技術力と実績を考えれば十分な対応が期待できるだろう。

将来的には、X3P素材の技術をより手頃な価格帯の製品にも展開することで、高音質再生の裾野を広げることが期待される。Vienna Acousticsの革新的な材料技術は、オーディオ業界全体の発展にも貢献する可能性を秘めている。

参考サイト

1. ^ 株式会社ナスペック. 「Bach Ultimate | Vienna Acoustics | ウィーンアコースティクス | スピーカー」. https://naspecaudio.com/maker/vienna-acoustics/bach-ultimate/, (参照 24-12-03).

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