【CVE-2024-47879】OpenRefine 3.8.3未満にCSRF脆弱性、任意のコード実行が可能に
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記事の要約
- OpenRefine 3.8.3未満にCSRF脆弱性が発見
- 悪意のあるWebサイトで任意のコードが実行可能
- バージョン3.8.3で修正済み
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OpenRefine 3.8.3未満のCSRF脆弱性
オープンソースのデータクリーニングツールOpenRefineにおいて、バージョン3.8.3未満に深刻な脆弱性が発見された。preview-expressionコマンドにおけるCSRF対策の欠如により、悪意のあるWebサイトを介して攻撃者の任意のコードが実行される可能性があることが判明している。[1]
この脆弱性は【CVE-2024-47879】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはCSRF(CWE-352)とコード生成の不適切な制御(CWE-94)に分類されている。CVSSスコアは7.6(High)と評価され、攻撃者は有効なプロジェクトIDと少なくとも1行のデータを含むプロジェクトの存在を知っている必要があるだろう。
OpenRefineの開発チームは既にバージョン3.8.3でこの脆弱性を修正している。影響を受けるバージョンを使用しているユーザーは、データの安全性を確保するため、速やかに最新バージョンへのアップデートを実施することが推奨される。
OpenRefine 3.8.3未満の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2024-47879 |
影響を受けるバージョン | 3.8.3未満 |
CVSSスコア | 7.6(High) |
脆弱性タイプ | CSRF(CWE-352)、コード生成の不適切な制御(CWE-94) |
攻撃に必要な条件 | 有効なプロジェクトID、1行以上のデータを含むプロジェクト |
実行可能なコード | ClojureまたはPythonコード |
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CSRFについて
CSRFとはCross-Site Request Forgeryの略称で、Webアプリケーションに対する攻撃手法の一つを指している。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの意図しないリクエストを強制的に実行させる攻撃手法
- 正規のセッション情報を悪用して不正な操作を行う
- ユーザーが認証済みの状態を利用して攻撃を実行
OpenRefineの脆弱性では、preview-expressionコマンドにCSRF対策が実装されていないことにより、悪意のあるWebサイトを通じて攻撃者が任意のPythonやClojureコードを実行できる状態となっている。攻撃成功には有効なプロジェクトIDと1行以上のデータを含むプロジェクトの存在が前提条件となるが、条件が揃えば深刻な影響をもたらす可能性がある。
OpenRefineのCSRF脆弱性に関する考察
OpenRefineの脆弱性が修正されたことは、オープンソースプロジェクトのセキュリティ管理における迅速な対応という点で評価できる。しかし、preview-expressionコマンドのような重要な機能にCSRF対策が実装されていなかったことは、開発プロセスにおけるセキュリティレビューの重要性を再認識させる事例となっている。
今後はコードインジェクションやCSRFなどの脆弱性に対する予防的な対策の強化が求められるだろう。特にユーザー入力を受け付けるコマンドや機能については、実装段階での厳密なセキュリティチェックと定期的な脆弱性診断の実施が重要となる。
また、オープンソースプロジェクトにおけるセキュリティ管理の透明性向上も課題となっている。脆弱性情報の適切な公開とユーザーへの迅速な通知、パッチ適用の容易さなど、セキュリティインシデント発生時の対応フローを整備することが望まれる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2024-47879 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-47879, (参照 24-12-06).
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