セキュリティ

SECURITY

公開：2024-12-06

【CVE-2024-11964】PHPGurukul CMS 1.0でSQLインジェクションの脆弱性が発見、リモートからの攻撃が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• PHPGurukul CMS 1.0にSQLインジェクションの脆弱性
• user/index.phpのemailidパラメータに深刻な脆弱性
• 攻撃はリモートから実行可能で公開済み

PHPGurukul Complaint Management System 1.0のSQLインジェクション脆弱性

PHPGurukul社のComplaint Management System 1.0において、user/index.phpのemailidパラメータにSQLインジェクションの脆弱性が2024年11月28日に発見された。脆弱性はCVE-2024-11964として識別されており、CVSSスコアは6.9（Medium）から7.5（High）の範囲で評価されている。^[1]

この脆弱性は攻撃者がリモートから攻撃を実行できる状態にあり、認証やユーザーの操作を必要としない深刻な問題となっている。CWEによる脆弱性タイプはSQLインジェクション（CWE-89）とインジェクション（CWE-74）に分類されており、既に攻撃手法が公開されている状態だ。

脆弱性の影響範囲は機密性・完全性・可用性のすべてに及び、CVSSベクトルによると攻撃の複雑さは低く設定されている。PHPGurukulのComplaint Management System 1.0ユーザーは直ちにセキュリティアップデートの適用を検討する必要があるだろう。

PHPGurukul CMS 1.0の脆弱性詳細

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベース操作において、悪意のあるSQLコードを注入される脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ユーザー入力値を適切に検証・エスケープしていない場合に発生
• データベースの不正な操作や情報漏洩のリスクがある
• CWE Top 25に含まれる重大な脆弱性

SQLインジェクションはCVE-2024-11964のような深刻な脆弱性につながる可能性が高く、PHPGurukulのケースでは認証やユーザーの操作を必要としない状態で攻撃が可能となっている。リモートからの攻撃が可能で既に攻撃手法が公開されているため、影響を受けるバージョンのユーザーは早急な対応が求められる状況だ。

PHPGurukul CMS 1.0の脆弱性に関する考察

PHPGurukul CMSの脆弱性は、基本的なセキュリティ対策であるSQLインジェクション対策が不十分であったことを示している。Webアプリケーションフレームワークやデータベース接続ライブラリの多くが提供するプリペアドステートメントやパラメータ化クエリを適切に使用していれば防げた可能性が高いだろう。

今後同様の問題を防ぐためには、開発段階でのセキュリティレビューやペネトレーションテストの実施が重要となる。特にユーザー入力を扱う部分については、WAFの導入やセキュアコーディングガイドラインの策定など、複数の防御層を設ける必要があるだろう。

CMSの開発者には、セキュリティアップデートの迅速な提供と共に、脆弱性の根本的な原因分析と対策の実施が求められる。今回の事例を教訓に、フレームワークレベルでのセキュリティ機能の強化やコードレビュープロセスの見直しなど、開発プロセス全体の改善を期待したい。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE-2024-11964 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11964, (参照 24-12-06).

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