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Astell&KernがA&ultima SP3000Mを発売、SP3000の音質性能を維持しながら大幅な小型軽量化を実現

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Astell&KernがA&ultima SP3000Mを396,000円で発表
  • SP3000と同等の音質性能を小型・軽量ボディで実現
  • AKM最上位DAC「AK4499EX」4基搭載のHEXA回路構造採用

最上位DAPのA&ultima SP3000の音質性能を継承した新モデル

Astell&Kernは、最上位DAPのA&ultima SP3000の優れた音質性能を維持しながら小型・軽量化を実現した「A&ultima SP3000M」を2024年12月12日に発売した。AKM最上位DAC「AK4499EX」4基とデジタル信号処理用チップ「AK4191EQ」2基を搭載したHEXAオーディオ回路構造により、SP3000と同等の圧倒的なS/N比130dBを達成している。[1]

SP3000Mの筐体サイズは119.6×69.1×18.8mmと、従来モデルSP3000の139.4×82.4×18.3mmから大幅に小型化し、重量も約493gから約237gへと半減させることに成功した。4.1インチHDディスプレイを搭載し、手のひらに収まるサイズながら優れた操作性も実現している。

また、デジタルとアナログの信号処理を完全分離した革新的なHEXAオーディオ回路構造と独立したデュアルオーディオ回路により、アンバランス出力とバランス出力それぞれに独立したDAC構成を採用している。高純度銀を塗布したシールド缶による徹底的なノイズ対策も施されている。

A&ultima SP3000Mの主な仕様まとめ

項目 詳細
DACチップ AKM AK4191EQ×2 + AK4499EX×4 (Dual-DAC×2)
対応サンプリングレート PCM最大:768KHz(16/24/32bit), DSD最大:DSD512(22.4MHz/1bit)
出力端子 3.5mm3極アンバランス / 4.4mm5極バランス出力
出力レベル アンバランス3.3Vrms / バランス6.3Vrms(無負荷)
筐体素材 316Lアルミニウム
バッテリー 4,200mAh 3.8V リチウムポリマー

HEXAオーディオ回路構造について

HEXAオーディオ回路構造とは、デジタル信号処理とアナログ信号処理を物理的に分離するAstell&Kernの革新的な設計技術のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • デジタル信号とアナログ信号の完全分離による高品位な音質実現
  • AK4191EQによるデジタルノイズの低減と信号処理の最適化
  • AK4499EXによる高精度なアナログ変換処理の実現

SP3000Mは、従来のDACチップと異なり、デジタル信号処理用チップとDACチップを分離することで信号の干渉を防いでいる。一般的なDACチップでは1つのチップ内でデジタル信号とアナログ信号が共存する状態があり音質劣化の原因となっていたが、HEXAオーディオ回路構造ではその課題を解決することに成功した。

A&ultima SP3000Mに関する考察

A&ultima SP3000Mが実現した小型・軽量化は、高音質ポータブルプレーヤーの新たな可能性を示している。従来のハイエンドDAPでは避けられないと考えられていた大型化・重量化という課題を克服しながら、音質面での妥協を一切行っていない点は高く評価できるだろう。

ただし、筐体素材をアルミニウムに変更したことで、SP3000で採用されていたStainless Steel 904Lの高級感や耐久性は若干低下している。今後は新素材の開発や加工技術の向上により、高級感と軽量化の両立を図ることが望まれるだろう。

また、音楽配信サービスの高音質化が進む中、ストリーミング再生時の音質向上も重要な課題となっている。SP3000Mに搭載されたOpen APP Serviceを活用し、各種音楽配信サービスとの連携をより強化することで、さらなる使い勝手の向上が期待できる。

参考サイト

  1. ^ Astell&Kern. 「A&ultima SP3000M|Astell&Kern」. https://www.iriver.jp/products/product_247.php, (参照 24-12-13).

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