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パナソニックと中部電力ミライズが冷蔵庫の自動デマンドレスポンス制御実証実験を実施、電力需給バランスの調整に効果

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • パナソニックと中部電力ミライズがDR制御の実証実験を実施
  • 冷蔵庫の自動DR制御で電力需給バランスの調整に貢献
  • アプリ通知とアラームで家全体のDR貢献度が向上

パナソニックと中部電力ミライズによる冷蔵庫のDR制御実証実験

パナソニック くらしアプライアンス社は中部電力ミライズと共同で、スマートフォンアプリを活用した冷蔵庫の自動デマンドレスポンス制御の実証実験を2023年12月から2024年9月にかけて実施した。冷蔵庫にDR機能を試験搭載し、中部電力ミライズからのDR要請に応じて下げDR運転または上げDR運転を自動で行う仕組みを構築している。[1]

実証実験では冬季下げDRを32回、春季上げDRを41回、夏季下げDRを41回実施し、冷蔵庫による電力需給バランスの調整効果を検証した。DR要請をユーザーのスマートフォンアプリに通知し、ユーザーがアプリで予約すると冷蔵庫が自動でDR運転を行う仕組みが有効であることを確認できた。

DR運転の開始時と終了時にアプリと冷蔵庫からアラームでお知らせする機能により、他の家電機器に対しても省エネ行動を起こすなどユーザーの行動変容につながった。アンケート調査からは、DR運転による保存食品への影響がなく、冷蔵庫の自動制御に対するユーザーの受容性も確認できている。

DR制御実証実験の概要

項目 詳細
実証期間 2023年12月~2024年9月
DR要請回数 冬季下げDR:32回、春季上げDR:41回、夏季下げDR:41回
実施企業の役割 パナソニック:実証実験環境構築、有用性評価、中部電力ミライズ:DR要請発動、貢献量評価
実証内容 冷蔵庫の自動DR制御の有用性と家全体での貢献量、ユーザーの受容性

デマンドレスポンスについて

デマンドレスポンスとは、電力需給バランスを調整するため、電力供給に合わせて需要側が電力使用量を変化させる仕組みのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 電力使用量を減らす下げDRと増やす上げDRの2種類が存在
  • 再生可能エネルギーの導入拡大に伴う電力需給変動への対応が可能
  • 家庭向けDR推進の重要性が増加傾向

従来の家庭向けDRでは、電気事業者からの要請に対してユーザー自身が考えてアクションする必要があり、効果的な実施が困難だった。今回の実証実験では、常時稼働している冷蔵庫に自動DR制御機能を搭載することで、より確実なDR実施を可能にしている。

参考サイト

  1. ^ Panasonic. 「冷蔵庫自動デマンドレスポンス制御の有用性と受容性を確認 | 技術・研究開発 | 技術・研究開発 | プレスリリース | Panasonic Newsroom Japan : パナソニック ニュースルーム ジャパン」. https://news.panasonic.com/jp/press/jn241210-2, (参照 24-12-12).

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