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公開：2024-08-10

VISITSと富士通JapanがAI活用の教育支援ツール「VISITS forms」を公立小中学校で実証、主体的な学びを促進

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• VISITSと富士通Japanが公立小中学校でAI時代の学びを支援
• 「VISITS forms」で正解のない問いへの意見を数値化
• 主体的な学びと創造力育成に貢献する実証プロジェクトを推進

VISITSと富士通Japanによる教育支援プロジェクトの概要

VISITS Technologies株式会社と富士通Japan株式会社は、公立小中学校での「VISITS forms」利用実証プロジェクトを2024年8月8日に発表した。このプロジェクトは、AI時代を生きる子どもたちの主体的で深い学びを目指し、"正解のない問い"に対する意見を数値化・分析するオンラインツール「VISITS forms」の教育現場での活用を推進するものだ。^[1]

実証プロジェクトは南房総市立富山中学校での利用から始まり、大田区立小学校の新教科「おおたの未来づくり」の準備段階でも活用されている。このツールは、アクティブ・ラーニングを促進し、児童・生徒の課題発見力や創造力の育成に貢献することが期待されている。

「VISITS forms」は、参加者のアイデアを収集し、日米特許のランキングAI技術により良質な意見を可視化するツールだ。オンライン上で意見出しと相互レビューを実施し、その結果をスコアリングすることで、データドリブンな議論や意思決定を可能にする。教育現場では、児童・生徒同士の主体的な学びや創造力を高める相互学習プラットフォームとしての活用が見込まれている。

VISITS formsの教育利用実証プロジェクトの概要

ランキングAI技術について

ランキングAI技術とは、VISITS formsで使用されている日米特許技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 参加者のアイデアや意見を収集し、その価値を数値化
• 収集された意見を重要度順に並べ替え、可視化する機能
• データドリブンな議論や意思決定を支援する分析能力

このランキングAI技術は、従来の単純な投票や評価システムとは異なり、複雑な意見や創造的なアイデアの価値を客観的に評価することができる。教育現場では、この技術を活用することで、生徒たちの多様な意見を公平に評価し、建設的な議論を促進することが可能になる。また、このプロセスを通じて、生徒たちは他者の視点を理解し、自身の考えを深める機会を得ることができるだろう。

VISITS formsの教育利用に関する考察

VISITS formsの教育現場での活用は、従来の教育方法に革新をもたらす可能性を秘めている。しかし、その導入にあたっては、教員の技術リテラシーの向上や、学校のICTインフラの整備など、解決すべき課題も存在するだろう。また、AIによる評価が人間の教師の判断を完全に代替することはできないため、両者のバランスを取りながら活用していくことが重要となる。

今後、VISITS formsには、より細かな年齢層や教科に対応したカスタマイズ機能の追加が期待される。例えば、小学校低学年向けのシンプルなインターフェースや、理科実験のデータ分析に特化したモジュールなど、教育現場のニーズに合わせた機能拡張が有効だろう。また、生徒の長期的な成長を追跡できるポートフォリオ機能なども、教育効果の測定に役立つ可能性がある。

VISITS formsの活用は、AI時代における教育のあり方を模索する上で重要な試みとなるだろう。この取り組みを通じて、子どもたちがクリティカルシンキングやコラボレーション能力を育み、急速に変化する社会に適応する力を身につけることが期待される。同時に、教育現場におけるAI活用の在り方について、より広範な議論と検証が必要となるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「「問い」を立てる力を育む・公立小中学校での「VISITS forms」実証プロジェクト〜AI時代を生きる子どもたちの主体的で深い学びを目指して〜 | VISITS Technologies 株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000065.000019054.html, (参照 24-08-10).

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