AI

エーアイ

公開：2024-08-10

グローバル・ブレインがサグリへ出資、衛星データとAIで農業・気候変動問題に挑戦

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• グローバル・ブレインがサグリへ出資を実行
• サグリは衛星データとAIで農業課題解決
• 世界の農業・気候変動問題に取り組む

グローバル・ブレインによるサグリへの出資と農業技術革新

グローバル・ブレイン株式会社は、2024年8月8日に衛星データとAI技術を活用して世界の農業・気候変動の課題解決に取り組むサグリ株式会社への出資を発表した。この出資は、Canon Marketing Japan MIRAI Fund、KIRIN HEALTH INNOVATION FUND、KURONEKO Innovation Fund 2号、およびShimadzu Future Innovation Fundを通じて実行されている。サグリの技術力と「人類と地球の共存を実現する」というビジョンがグローバル・ブレインの共感を得たのだ。^[1]

サグリは、衛星データとAI技術を核として、農地区画化・耕作放棄地調査「アクタバ」、作付け調査「デタバ」、農地マッチングサービス「ニナタバ」などの農地管理ソリューションを提供している。さらに、世界の農家向けの土壌分析などの営農ソリューション「Sagri」も展開しており、農家の経費削減と所得向上、気候変動対策を同時に推進することを目指している。

グローバル・ブレインは本出資を通じて、サグリの取り組む世界規模の農業・気候変動問題の解決に貢献することを目指している。サグリの革新的な技術と、グローバル・ブレインの投資ノウハウが融合することで、農業分野におけるテクノロジーの活用がさらに加速することが期待される。

サグリの農業ソリューションまとめ

カーボンクレジット事業について

カーボンクレジット事業とは、温室効果ガスの排出削減や吸収の取り組みを数値化し、その削減分や吸収分を取引可能な形にしたものを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 温室効果ガス排出削減・吸収量を数値化し取引
• 企業や国家間で排出権取引が可能
• 環境保護と経済活動の両立を目指す仕組み

サグリのカーボンクレジット事業は、農業分野における温室効果ガス排出削減や炭素固定化の取り組みを促進し、その成果を定量化することで新たな経済価値を創出している。衛星データとAI技術を活用することで、広大な農地における炭素固定量を正確に測定し、信頼性の高いカーボンクレジットを生成することが可能となっている。

サグリの農業テクノロジーに関する考察

サグリの農業テクノロジーは、単なる生産性向上だけでなく、環境保全と農業経営の持続可能性を同時に追求している点が画期的だ。衛星データとAI技術の組み合わせにより、広域かつ高精度な農地管理が可能となり、これまで見過ごされてきた耕作放棄地の活用や効率的な作付け計画の立案が実現している。今後は、気候変動による極端な気象現象への対応や、食料安全保障の観点からも、サグリの技術の重要性が増すだろう。

一方で、テクノロジーの導入に伴う農家の負担や、データセキュリティの問題も懸念される。高度な技術を使いこなすためのトレーニングや、初期投資のコストが農家の新たな負担となる可能性がある。また、詳細な農地データや生産情報が集積されることで、プライバシーやデータ管理の問題が浮上する可能性もある。サグリには、これらの課題に対する適切な対応策の提示が求められるだろう。

将来的には、サグリの技術をベースとした国際的な農業データプラットフォームの構築が期待される。各国の農業データを統合し、AIによる分析を加えることで、グローバルな食料生産の最適化や気候変動対策の効果的な実施が可能になるかもしれない。グローバル・ブレインの出資を受けたサグリが、こうした壮大なビジョンの実現に向けてどのように歩みを進めていくのか、今後の展開が注目される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「衛星データとAI技術を活用し、世界の農業・気候変動の課題解決に取り組むサグリ株式会社へ出資 | グローバル・ブレイン株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000390.000047342.html, (参照 24-08-10).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「AI」に関するコラム一覧「AI」に関するニュース一覧