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公開：2024-08-10

グローバル・ブレインがUnaBizに追加出資、大規模IoTサービスの展開加速へ

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• KOIF3号がUnaBizに追加出資を実行
• UnaBizは大規模IoTサービスプロバイダー
• KDDI・ソラコムと連携しIoT市場発展促進

グローバル・ブレインによるUnaBizへの追加出資の詳細

グローバル・ブレイン株式会社が運営するKDDI Open Innovation Fund3号（KOIF3号）は、2024年8月8日にUnabiz Holdings Pte. Ltd.（UnaBiz）への追加出資を実行したことを発表した。UnaBizは、シンガポールに本社を置く大規模IoTサービスプロバイダーであり、2023年末時点で1,200万超のSigfox回線を提供している。^[1]

UnaBizは、Sigfox、LTE-M、NB-IoT、LoRaなどの低電力広域（LPWA）におけるデバイス設計、製造およびクラウドプラットフォームサービスを提供している。特に、スマート計測、スマート施設管理、スマートロジスティクスやサプライチェーンなどのビジネスが成長しており、日本国内では日本瓦斯株式会社向けに140万台を超えるIoTデバイスを導入するなど、実績を積み上げている。

グローバル・ブレインは、UnaBizのIoTに精通した経営陣や開発陣、様々な産業がIoT化されていく中で重要なポジションを担うことができる点、さらに100万台を超えるIoTデバイスの大量生産能力を高く評価し、追加出資を決定した。この追加出資を通じて、KDDI株式会社およびそのグループ会社である株式会社ソラコムとの連携を強化し、Sigfoxを中心とするIoT市場のさらなる発展を促進することを目指している。

UnaBizの事業概要と主要サービス

低電力広域（LPWA）について

低電力広域（LPWA）とは、低消費電力で長距離の通信を可能にする無線通信技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 低消費電力で長期間のバッテリー駆動が可能
• 広範囲をカバーする通信が可能
• IoTデバイスの大規模展開に適している

LPWAは、UnaBizが提供するSigfox、LTE-M、NB-IoT、LoRaなどの技術を含み、IoTの普及に重要な役割を果たしている。これらの技術により、スマートシティや産業用IoTなど、広範囲に分散したセンサーやデバイスからデータを効率的に収集することが可能となり、エネルギー管理や資産追跡などの分野で革新的なソリューションを実現している。

UnaBizへの追加出資に関する考察

UnaBizへの追加出資は、IoT市場の急速な成長と、そこでの同社の重要性を示唆している。特に、Sigfoxを中心としたLPWA技術の普及は、様々な産業分野でのデジタルトランスフォーメーション（DX）を加速させる可能性がある。一方で、IoTデバイスの大規模展開に伴うセキュリティリスクや、プライバシー保護の課題も今後より顕在化する可能性があるだろう。

今後UnaBizに期待される新機能としては、AIを活用したデータ分析機能の強化や、エッジコンピューティング技術の統合が挙げられる。これにより、リアルタイムでのデータ処理やより高度な自動化が実現できる可能性がある。また、5Gの普及に合わせて、より高速・大容量のIoTソリューションの開発も期待されるところだ。

UnaBizとKDDI、ソラコムとの連携強化は、日本のIoT市場にも大きな影響を与える可能性がある。特に、スマートシティや産業IoTの分野では、これらの企業の技術力と経験が相乗効果を生み、新たなイノベーションを生み出すことが期待される。グローバル・ブレインの追加出資は、こうした未来への投資として捉えることができるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「大規模IoTサービスプロバイダ―Unabiz Holdings Pte. Ltd.へ追加出資 | グローバル・ブレイン株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000391.000047342.html, (参照 24-08-10).

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