SMBCクラウドサインがAI契約書管理Proを提供開始、契約書管理の効率化と法令遵守を支援

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

SMBCCSがAI契約書管理Proを提供開始
全契約書類の自動解析と登録が可能に
AI契約書管理の導入企業が10,000社突破

SMBCクラウドサインのAI契約書管理Pro機能の拡充

SMBCクラウドサイン株式会社は、三井住友銀行と共同開発したAI契約書管理サービスの機能をアップグレードし、AI契約書管理Proの提供を2024年8月14日に開始した。新機能では全契約書類の自動解析および登録が可能となり、契約書情報の抽出精度が向上している。また、AI契約書管理サービスの導入企業数が10,000社を突破したことも発表された。^[1]

AI契約書管理Proでは、お客様の契約書雛形に基づいた独自の抽出ロジックを設定できるようになった。これにより、ユーザーの要望に応じた契約書情報をSMBCクラウドサイン上に取り込むことが可能となる。さらに、従来12類型に限定されていた対象契約書類型が全類型に拡大され、これまで解析できなかった書類にも対応できるようになった。

この新機能は、2024年1月の改正後の電子帳簿保存法への対応や、さらなる契約書管理実務の効率化につながるものとされる。SMBCクラウドサインは、クラウド型電子契約サービスを提供しており、AI契約書管理機能は契約書管理実務の大幅な効率化や検索性・一覧性の向上を実現している。

AI契約書管理Proの新機能まとめ

	AI契約書管理	AI契約書管理Pro
対象契約書類型	12類型に限定	全契約書類型に対応
抽出ロジック	固定	お客様独自の設定が可能
情報抽出精度	標準	向上
電子帳簿保存法対応	未対応	2024年1月改正後に対応
料金	無料	有料

電子帳簿保存法について

電子帳簿保存法とは、帳簿書類の電子的な保存を認める法律のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

紙の帳簿・書類を電子データで保存することを認める
電子取引データの保存義務を定める
スキャナ保存制度による原本の電子化を認める

2024年1月の改正後の電子帳簿保存法に対応するAI契約書管理Proは、契約書管理実務の効率化に大きく貢献する。この機能により、ユーザーは法令遵守を維持しつつ、契約書の電子化と管理を効率的に行うことが可能になる。SMBCクラウドサインの新機能は、この法改正に合わせて開発されたものと考えられる。

AI契約書管理Proに関する考察

AI契約書管理Proの導入により、企業の契約書管理業務が大幅に効率化されることが期待できる。全契約書類型への対応と独自の抽出ロジック設定機能は、様々な業種や規模の企業にとって有用だ。特に、大量の契約書を扱う大企業や、複雑な契約内容を持つ専門サービス業にとっては、業務効率の向上とコスト削減に大きく寄与するだろう。

一方で、AIによる自動解析と情報抽出には、精度の問題や誤認識のリスクが付きまとう。重要な契約内容の見落としや誤解釈が発生した場合、企業にとって深刻な問題となる可能性がある。したがって、AI解析結果の人による確認プロセスの確立や、定期的な精度チェックなど、リスク管理体制の構築が不可欠となるだろう。

今後、AI契約書管理Proには、より高度な自然言語処理技術の導入や、他の業務システムとの連携機能の強化が期待される。例えば、契約内容に基づいた自動的なタスク生成や、リスク分析機能の追加などが考えられる。さらに、ブロックチェーン技術との統合により、契約の改ざん防止や監査証跡の強化も実現可能だろう。

参考サイト

^ PR TIMES. 「SMBCクラウドサインの新機能「AI契約書管理Pro」の提供開始について | SMBCクラウドサイン株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000040.000082194.html, (参照 24-08-16).

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