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公開：2025-01-31

株式会社traevoが北海道の物流課題を解決するデジタルマッチング事業を受託、2025年夏までに一般公開へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• trevoが北海道物流問題解決のデジタルマッチング事業を受託
• 2月17日の北海道物流WEEK2025で成果報告を実施予定
• 業態を超えた異業種間での共同輸送の仕組みを構築

北海道での共同輸送デジタルマッチング事業の受託開始

株式会社traevoは、北海道道内のサプライチェーンにおける物流課題解決に向けた取り組みとして、共同輸送データベース普及によるサプライチェーンにおけるエネルギー効率の向上実証事業を受託した。この実証事業では片荷輸送の課題解決を目指し、長距離便の帰り荷マッチングを通じて輸送効率向上とドライバー不足解消を図る取り組みを開始している。^[1]

イオン北海道やトライアルホールディングス、北雄ラッキー、明治ロジテック、西友、ムロオ、ホクレン、全日本食品等の道内消費財サプライチェーン企業が参加している。各企業から提供された物流データはデジタルマッチングにより効率的な共同輸送先の選定が可能となり、従来付き合いのなかった企業間での連携が実現することになった。

実証事業で使用するデジタルマッチングシステムとそのベースとなるtraevo Platformの展示は、2月21日に北海道経済センター8階Bホールで開催される物流・DX展示会で行われる予定だ。この実証事業は1月末までとなるが、traevoは2025年夏までに本システムを一般公開する準備を進めている。

共同輸送デジタルマッチング事業の概要

traevo Platformの詳細はこちら

フィジカルインターネットについて

フィジカルインターネットとは、物流における効率的な輸送網を構築するための新しい概念であり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 異業種間での物流資源の共有と最適化
• デジタル技術を活用した効率的なマッチング
• 持続可能な物流システムの構築

北海道経済産業局が推進する地域フィジカルインターネットの構築は、片荷輸送の解消と輸送効率の向上を目指している。特に札幌への一極集中による物流の非効率性に対して、業態を超えた異業種間での共同輸送の仕組み作りが重要な解決策として位置づけられている。

共同輸送デジタルマッチング事業に関する考察

北海道の物流における片荷輸送の課題に対し、デジタルマッチングによる異業種間の共同輸送は画期的な解決策となり得る。物流データの共有と匿名化された形でのマッチングは、企業間の新たな連携を生み出し、輸送効率の向上とコスト削減に大きく貢献するだろう。

今後はシステムの利用企業の拡大と、より緻密なマッチングアルゴリズムの開発が課題となってくる。特に季節変動の大きい北海道の物流において、需要と供給のバランスを取るためのデータ分析と予測機能の強化が必要になってくるだろう。

また、2024年の新物流法への対応も見据えた本事業の成功は、他地域での展開にも大きな影響を与える可能性がある。物流DXの成功事例として、全国の物流効率化のモデルケースとなることが期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「「物流の2024年問題」を解決する北海道内の共同輸送デジタルマッチング事業を受託 | 株式会社traevoのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000096966.html, (参照 25-01-31).

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