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【CVE-2024-13457】Event Tickets 5.18.1に深刻な脆弱性、未認証での情報漏洩のリスクが発覚

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Event Ticketsにセキュリティ脆弱性が発見される
  • 認証なしで注文詳細情報が閲覧可能な状態に
  • バージョン5.18.1までの全バージョンが影響を受ける

Event Tickets 5.18.1の脆弱性によるIDORの問題

WordPressプラグインのEvent Tickets and Registrationにおいて、バージョン5.18.1以前の全バージョンで深刻な脆弱性が確認され、2025年1月30日に公開された。この脆弱性は不適切なアクセス制御に起因しており、tc-order-idパラメータを介して未認証の攻撃者が本来アクセスできないはずの注文情報を閲覧可能な状態になっている。[1]

この脆弱性は【CVE-2024-13457】として識別されており、CVSSスコアは5.3(MEDIUM)と評価されている。攻撃に特別な権限や特殊な条件は必要とされず、ネットワークを通じて容易に実行可能であることから、早急な対応が求められる状況となっている。

この脆弱性を悪用されると、チケット価格やユーザーのメールアドレス、注文日時などの機密情報が第三者に漏洩する可能性がある。The Events Calendarの開発チームは既にこの問題に対する修正を行っており、プラグインの更新プログラムを通じて対策を提供している。

Event Tickets 5.18.1の脆弱性詳細

項目 詳細
脆弱性識別番号 CVE-2024-13457
影響を受けるバージョン 5.18.1以前の全バージョン
脆弱性の種類 不適切なアクセス制御(CWE-284)
CVSSスコア 5.3(MEDIUM)
攻撃条件 認証不要、ネットワークからアクセス可能
影響範囲 チケット価格、メールアドレス、注文日時の情報漏洩

不適切なアクセス制御について

不適切なアクセス制御とは、システムやアプリケーションにおいて、ユーザーの権限や認証状態を適切に検証せずにリソースへのアクセスを許可してしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 認証されていないユーザーが保護されたリソースにアクセス可能
  • 権限のないユーザーが機密情報を閲覧・操作可能
  • アクセス制御の検証が不十分または欠如

Event Tickets 5.18.1の事例では、tc-order-idパラメータに対する検証が不十分であったため、未認証の攻撃者が任意の注文情報を閲覧できる状態となっていた。WordPressプラグインにおけるこのような脆弱性は、ユーザー情報の漏洩やプライバシーの侵害につながる深刻な問題となっている。

Event Tickets 5.18.1の脆弱性に関する考察

Event Tickets 5.18.1の脆弱性は、オンラインチケット販売システムにおける基本的なセキュリティ設計の重要性を改めて浮き彫りにした。特にパラメータの検証不足という基本的な問題が深刻な情報漏洩につながる可能性を示しており、同様のプラグインやサービスを開発する際の教訓となるだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発段階でのセキュリティレビューの強化や、定期的な脆弱性診断の実施が重要となる。特にWordPressプラグインのエコシステムでは、多くの開発者が関与するため、セキュリティガイドラインの整備と遵守が不可欠となってくるだろう。

また、この脆弱性の影響を受けるユーザーデータの保護という観点から、プラグインの更新管理の自動化や、セキュリティアップデートの迅速な適用を促す仕組みの構築が望まれる。WordPressプラグインのセキュリティ向上には、開発者とユーザーの双方が積極的に関与することが重要である。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13457, (参照 25-02-08).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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