【CVE-2024-13429】WP Job Portal 2.2.6に深刻な脆弱性、認証済みユーザーによる不正なジョブ削除の危険性が発覚
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記事の要約
- WP Job Portal 2.2.6のセキュリティ上の脆弱性を発見
- 雇用主権限以上で任意のジョブ削除が可能に
- CVSS v3.1で中程度の深刻度4.3を記録
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WP Job Portal 2.2.6の新たな脆弱性が発覚、認証済みユーザーによる不正アクセスのリスク
Wordfenceは2025年2月1日、WordPressプラグイン「WP Job Portal」バージョン2.2.6以前に認証済みユーザーによる任意のジョブ削除が可能となる脆弱性【CVE-2024-13429】を発見したことを公開した。この脆弱性は雇用主レベル以上の権限を持つユーザーが悪用可能であり、user-controlled keyの検証不足に起因する安全でないオブジェクト参照(IDOR)の問題として特定されている。[1]
この脆弱性はCWE-639(Authorization Bypass Through User-Controlled Key)に分類され、ネットワークからのアクセスで低い複雑さで悪用が可能となっている。CVSSスコアは4.3(MEDIUM)と評価され、特権が必要な一方でユーザーインタラクションを必要としない攻撃経路が存在することが判明したのだ。
脆弱性の発見者はTran Van Nhanで、WordPressプラグインリポジトリでは既にバージョン2.2.7へのアップデートが提供されている。この問題はjobenforcedeleteに関連する機能で発生しており、雇用主以上の権限を持つ認証済みユーザーが本来アクセスできないはずのジョブデータを削除できてしまう可能性が確認された。
WP Job Portal 2.2.6の脆弱性概要
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2024-13429 |
影響を受けるバージョン | 2.2.6以前の全バージョン |
脆弱性の種類 | CWE-639 Authorization Bypass Through User-Controlled Key |
CVSSスコア | 4.3 (MEDIUM) |
攻撃条件 | 雇用主以上の権限を持つ認証済みユーザー |
修正バージョン | 2.2.7 |
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安全でないオブジェクト参照(IDOR)について
安全でないオブジェクト参照(IDOR)とは、Webアプリケーションにおいて適切なアクセス制御が実装されておらず、ユーザーが本来アクセスできないはずのリソースに不正にアクセスできてしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- URLやパラメータの改ざんによる不正アクセスが可能
- 認証済みユーザーによる権限昇格の危険性
- データの改ざんや漏洩のリスクが存在
WP Job Portalの事例では、jobenforcedeleteという機能において適切な権限チェックが実装されていなかったことが問題となった。ユーザー制御可能なキーの検証が不十分であったため、雇用主権限を持つユーザーが本来削除できないはずのジョブデータにアクセスし、削除操作を実行できる状態となっていたのだ。
WP Job Portal脆弱性に関する考察
WP Job Portalの脆弱性は、WordPressプラグインにおける権限管理の重要性を改めて浮き彫りにする事例となった。特に雇用主権限を持つユーザーによる不正な操作が可能となることは、人材採用システムとして重要な役割を果たすプラグインにとって深刻な問題であり、早急な対応が求められる事態だろう。
今後は単なる認証チェックだけでなく、より詳細な権限管理の実装やユーザー操作の監視機能の強化が必要となってくるだろう。特にジョブデータの削除といった重要な操作に関しては、二段階認証や操作ログの記録など、より厳格なセキュリティ対策の導入を検討すべきだ。
また、オープンソースプラグインのセキュリティ品質向上には、開発者コミュニティによるコードレビューや脆弱性診断の定期的な実施が効果的である。WordPressエコシステム全体の安全性向上のため、セキュリティ専門家との協力体制を強化することが望まれる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13429, (参照 25-02-08).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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