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【CVE-2024-13428】WP Job Portalに認証バイパスの脆弱性、会社ロゴの不正削除が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WP Job Portalに認証バイパスの脆弱性が発見
  • 会社ロゴの削除が未認証で可能な状態
  • バージョン2.2.6以前が影響を受ける

WP Job Portal 2.2.6の認証バイパス脆弱性

WordPressのWP Job Portalプラグインにおいて、未認証状態でのオブジェクト参照による脆弱性が2025年2月1日に公開された。deleteCompanyLogo()関数においてユーザー制御キーの検証が不十分であり、認証されていない攻撃者が任意の会社ロゴを削除できる状態となっている。[1]

影響を受けるバージョンは2.2.6以前のすべてのバージョンであり、WordFenceによって脆弱性情報がCVE-2024-13428として登録された。この脆弱性はCWE-639として分類され、認証バイパスによる不正なオブジェクト参照が可能となっている。

CVSSスコアは5.3(Medium)と評価されており、攻撃者は特別な権限や技術を必要とせず、ネットワーク経由で攻撃を実行できる。影響範囲は限定的であるものの、システムの整合性に影響を与える可能性があるため、早急な対応が推奨される。

WP Job Portal 2.2.6の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-13428
影響バージョン 2.2.6以前のすべてのバージョン
脆弱性タイプ CWE-639(認証バイパス)
CVSSスコア 5.3(Medium)
発見者 Tran Van Nhan

認証バイパスについて

認証バイパスとは、システムの認証メカニズムを回避して不正にアクセスを取得する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 正規の認証プロセスをスキップして機能にアクセス可能
  • 権限のない操作が実行できてしまう
  • システムのセキュリティモデルが破壊される

WP Job Portalの事例では、deleteCompanyLogo()関数の実装において適切な認証チェックが行われていないことが問題となっている。未認証の攻撃者がユーザー制御キーを操作することで、本来アクセスできないはずの会社ロゴの削除機能を実行できてしまう状態となっているのだ。

WP Job Portalの脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性は、サイト全体のセキュリティに深刻な影響を及ぼす可能性がある重要な問題である。特にWP Job Portalのような求人サイト向けプラグインでは、企業のブランドイメージに直結する会社ロゴが攻撃対象となることで、ビジネスへの影響が懸念される。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、プラグイン開発時における認証処理の徹底的な見直しが必要となるだろう。特にユーザー入力を受け付ける関数では、適切な権限チェックとバリデーションの実装が不可欠である。開発者向けのセキュリティガイドラインの整備と、コードレビューの強化も検討すべきだ。

また、WordPressコミュニティ全体としても、プラグインのセキュリティ審査プロセスの強化が望まれる。脆弱性の早期発見と修正のため、セキュリティ研究者との協力体制を強化し、継続的な脆弱性診断の実施も重要となっている。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13428, (参照 25-02-08).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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