【CVE-2024-13425】WP Job Portal 2.2.6以前のバージョンでIDOR脆弱性が発見、他社情報の不正削除が可能に
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記事の要約
- WP Job Portal 2.2.6以前にIDORの脆弱性
- 認証済みユーザーによる他社情報の削除が可能
- CVE-2024-13425として報告され深刻度は中程度
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WP Job Portal 2.2.6のIDOR脆弱性による不正な会社情報削除の危険性
WordPressのプラグイン「WP Job Portal - A Complete Recruitment System for Company or Job Board website」において、バージョン2.2.6以前に重大な脆弱性が2025年2月1日に報告された。enforcedelete()関数におけるユーザー制御キーの検証不足により、Employerレベル以上の権限を持つ認証済みユーザーが他のユーザーの会社情報を不正に削除できる脆弱性が確認されている。[1]
この脆弱性はCVSSスコア4.3の中程度の深刻度と評価され、CVE-2024-13425として識別されている。脆弱性の種類はCWE-639(ユーザー制御キーによる認可バイパス)に分類され、ネットワーク経由での攻撃が可能であることが指摘されているが、攻撃には認証が必要となっている。
Wordfenceによって報告されたこの脆弱性は、認証済みユーザーによる不正な情報削除という重大な問題を引き起こす可能性がある。発見者のTran Van Nhanによって詳細な報告が行われ、プラグインの開発者に対して適切な対策を講じるよう通知されている。
WP Job Portal 2.2.6の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-13425 |
影響を受けるバージョン | 2.2.6以前のすべてのバージョン |
脆弱性の種類 | CWE-639(ユーザー制御キーによる認可バイパス) |
CVSSスコア | 4.3(中程度) |
攻撃条件 | Employerレベル以上の認証が必要 |
影響 | 他のユーザーの会社情報の不正削除が可能 |
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IDORについて
IDOR(Insecure Direct Object Reference)とは、Webアプリケーションにおける深刻な脆弱性の一種で、アクセス制御が適切に実装されていない状態を指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- ユーザーが直接オブジェクトへの参照を操作可能
- 認証や認可の検証が不十分または存在しない
- 他のユーザーのデータへの不正アクセスが可能
IDORの脆弱性は、WP Job Portalの事例のように認証されたユーザーが本来アクセスできないはずの情報や機能に不正にアクセスすることを可能にする。この種の脆弱性は、適切なアクセス制御の実装や入力値の検証強化、セッション管理の改善などによって対策が可能である。
WP Job Portalの脆弱性に関する考察
WP Job Portalの脆弱性は、プラグインの基本的なセキュリティ設計に課題があることを浮き彫りにしている。特にEmployerレベル以上の権限を持つユーザーによる不正な操作が可能となる点は、企業情報の管理における重大なリスクとなり得るため、早急な対応が必要となるだろう。
今後は同様の脆弱性を防ぐため、プラグイン開発時におけるセキュリティレビューの強化が求められる。特にユーザー権限の適切な制御やオブジェクト参照の検証プロセスを見直し、開発段階での脆弱性の早期発見と対策が重要となってくるだろう。
また、WordPressプラグインのセキュリティ管理体制全体の見直しも必要となってくる。プラグインの開発者コミュニティとセキュリティ研究者の連携を強化し、脆弱性情報の共有や対策の標準化を進めることで、より安全なエコシステムの構築が期待される。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13425, (参照 25-02-08).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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