【CVE-2024-13409】WordPress用プラグインPost Grid, Slider & Carousel Ultimateに深刻な脆弱性、任意のファイル実行が可能に
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記事の要約
- Post Grid, Slider & Carousel Ultimateに脆弱性が発見
- Contributor以上の権限で任意のファイルが実行可能
- バージョン1.6.10以前の全バージョンが影響を受ける
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WordPress用プラグインPost Grid, Slider & Carousel Ultimateの重大な脆弱性
WordPressプラグイン「Post Grid, Slider & Carousel Ultimate」において、ローカルファイルインクルージョンの脆弱性が発見され、2025年1月24日に公開された。この脆弱性は、post_type_ajax_handler()関数内のthemeパラメータに起因しており、バージョン1.6.10以前の全バージョンに影響を与えることが判明している。[1]
CVSSスコアは7.5(深刻度:高)と評価されており、認証された攻撃者がContributor以上の権限を持っている場合に任意のファイルを含めて実行することが可能となる。この脆弱性を利用することで、アクセス制御をバイパスし、機密データの取得やコード実行が可能となる状況が発生している。
特に画像やその他の「安全な」ファイルタイプがアップロードおよび含まれる場合、それらのファイル内のPHPコードが実行される可能性があり、深刻なセキュリティリスクとなっている。この脆弱性は【CVE-2024-13409】として識別されており、CWE-22(パストラバーサル)に分類されている。
脆弱性の詳細情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
影響を受けるバージョン | 1.6.10以前の全バージョン |
CVSSスコア | 7.5(HIGH) |
脆弱性の種類 | ローカルファイルインクルージョン |
必要な権限 | Contributor以上 |
影響 | 任意のファイル実行、アクセス制御バイパス、機密データ取得 |
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ローカルファイルインクルージョンについて
ローカルファイルインクルージョンとは、Webアプリケーションにおいてサーバー上のファイルを不正に読み込まれる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 攻撃者がサーバー上の任意のファイルにアクセス可能
- 機密情報の漏洩やシステム設定の露出のリスクがある
- PHPなどのスクリプトファイルが実行される可能性がある
WordPressプラグインの場合、この脆弱性は特に深刻な影響をもたらす可能性がある。プラグインが持つファイル読み込み機能を悪用され、wp-config.phpなどの重要な設定ファイルが読み取られたり、アップロードされた画像ファイルに仕込まれた悪意のあるコードが実行されたりする危険性が存在するためだ。
Post Grid, Slider & Carousel Ultimateの脆弱性に関する考察
この脆弱性の最も懸念される点は、Contributor以上という比較的低い権限で攻撃が可能な点とファイル実行の自由度の高さにある。WordPressサイトではContributorアカウントを比較的容易に取得できる場合があり、攻撃のハードルが低いことから、早急なアップデートが必要となるだろう。
対策としては、プラグインの即時アップデートが最も効果的だが、それに加えてユーザー権限の見直しも重要となる。Contributorアカウントの発行基準を厳格化し、必要最小限の権限のみを付与する運用方針の検討も有効な対策となるはずだ。
今後のWordPressプラグイン開発においては、ファイルインクルージョン機能の実装時に厳格な入力検証とパス制限を行うことが重要となる。特にユーザー入力を受け付けるパラメータに対しては、ホワイトリスト方式での制限実装を検討する必要があるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13409, (参照 25-02-08).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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