【CVE-2024-13408】Post Grid, Slider & Carousel Ultimate 1.6.10にファイル包含の脆弱性、貢献者権限で任意のファイル実行が可能に
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記事の要約
- Post Grid, Slider & Carousel Ultimateにファイル包含の脆弱性
- WordPressプラグインの1.6.10以前のバージョンが影響を受ける
- 貢献者以上の権限で任意のファイルが実行可能
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Post Grid, Slider & Carousel Ultimate 1.6.10の脆弱性
WordfenceはWordPress用プラグイン「Post Grid, Slider & Carousel Ultimate」の1.6.10以前のバージョンにローカルファイル包含の脆弱性が存在することを2025年1月24日に公開した。この脆弱性は「pgcu」ショートコードの「theme」属性を介して任意のファイルを含めることができ、深刻な影響をもたらす可能性がある。[1]
この脆弱性はCVE-2024-13408として識別されており、CVSS v3.1での評価は7.5(重要)とされている。攻撃者は貢献者以上の権限があれば、サーバー上の任意のファイルを含めて実行できる可能性があり、アクセス制御のバイパスや機密データの取得、コード実行などのリスクがある。
脆弱性の発見者はDjaidja Moundjidで、wpwax社が開発する当該プラグインのセキュリティ上の欠陥を報告した。この問題に対する修正はバージョン1.7で実施されており、WordPressのプラグインリポジトリで確認できる変更履歴から、shortcode.phpファイルに関連する修正が行われたことが分かる。
Post Grid, Slider & Carousel Ultimate脆弱性の影響範囲
項目 | 詳細 |
---|---|
影響を受けるバージョン | 1.6.10以前のすべてのバージョン |
CVE番号 | CVE-2024-13408 |
深刻度 | CVSS v3.1: 7.5(重要) |
必要な権限 | 貢献者以上 |
脆弱性の種類 | ローカルファイル包含 |
影響 | アクセス制御のバイパス、機密データの取得、コード実行 |
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ローカルファイル包含について
ローカルファイル包含とは、Webアプリケーションにおいてサーバー上のファイルを不正に読み込まれる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- サーバー上の任意のファイルを読み込んで実行可能
- 機密情報の漏洩やシステム全体の制御権限奪取のリスク
- PHPなどのサーバーサイドスクリプトで発生しやすい
本脆弱性では、Post Grid, Slider & Carousel Ultimateプラグインのショートコード機能を通じてローカルファイル包含が可能となっている。攻撃者は「pgcu」ショートコードの「theme」属性を悪用することで、サーバー上の任意のPHPファイルを実行し、重要な情報を窃取したりシステムを制御したりする可能性がある。
Post Grid, Slider & Carousel Ultimate脆弱性に関する考察
WordPressプラグインの脆弱性は、コンテンツ管理システムのセキュリティにおいて重要な課題となっている。特に貢献者権限で悪用可能な脆弱性は、複数の執筆者が存在するサイトにおいて深刻な影響をもたらす可能性があり、早急な対策が必要だ。攻撃者によって任意のファイルが実行される可能性があるため、プラグインの更新を迅速に行うことが重要である。
今後は同様の脆弱性を防ぐため、プラグイン開発者はユーザー入力の適切なバリデーションとサニタイズを徹底する必要がある。特にファイルパスを扱う機能については、ホワイトリスト方式での制限やパストラバーサル対策など、複数の防御層を設けることが望ましい。また、WordPress自体のセキュリティ機能との連携も検討すべきだろう。
また、プラグインのセキュリティ監査やコードレビューの強化も重要な課題となる。開発者コミュニティでの情報共有や、セキュリティベストプラクティスの普及により、類似の脆弱性の発生を未然に防ぐことが期待される。自動化されたセキュリティスキャンツールの活用も、早期発見・対応に有効である。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13408, (参照 25-02-08).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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