産総研が若手ディープテック人材育成事業の2025年度公募を開始、AI・量子など4分野で300万円の支援と研究施設の無償利用が可能に

PR TIMES より
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記事の要約
- 産総研がディープテック人材育成事業の2025年度公募を開始
- AI、生命工学、材料・化学、量子の4分野で研究テーマを募集
- 300万円の支援と産総研の研究施設の無償利用が可能
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産総研のディープテック人材育成事業2025年度公募が開始
国立研究開発法人産業技術総合研究所は、若手研究人材を育成する事業「覚醒プロジェクト」の2025年度公募を2025年2月7日より開始した。本プロジェクトはディープテック分野の高度研究人材を育成するため2023年に創設され、株式会社角川アスキー総合研究所が事務局運営機関として推進している。[1]
ディープテック・スタートアップに挑戦する独創的な発想を持つ若手人材にとって、技術シーズ化には多くの障害が存在することから、経済産業省は世界で戦えるディープテック・スタートアップを創出するための施策を推進している。産総研はその一環として本研究開発プロジェクトを通じて、AI、生命工学、材料・化学、量子の4つの研究領域で独創的な研究テーマを募集することになった。
応募対象者は大学院生および社会人で、学士取得後15年以内という条件が設定されている。支援内容として、1研究テーマあたり300万円程度の事業費が提供され、産総研が保有する最先端研究施設を無償で利用できる特典も用意された。さらに、トップレベルの研究者によるプロジェクトマネージャーの指導・助言も受けられるようになっている。
覚醒プロジェクト2025年度公募の概要
項目 | 詳細 |
---|---|
応募期間 | 2025年2月7日~2025年3月31日 |
審査・契約時期 | 2025年4月審査、5~6月契約 |
研究開発期間 | 2025年7月1日~2026年3月31日(9カ月間) |
対象研究領域 | AI、生命工学、材料・化学、量子 |
支援内容 | 300万円程度の事業費、研究施設の無償利用、PMによる指導・助言 |
説明会日程 | 2月14日、21日、3月7日、14日(各18時~19時) |
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ディープテックについて
ディープテックとは、特定の自然科学分野での研究を通じて得られた科学的な発見に基づく技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 科学的発見に基づく革新的な技術開発
- 社会課題解決に向けた高い潜在力
- 国や世界規模での実装可能性
ディープテックはその事業化・社会実装を実現することで、国や世界全体で解決すべき経済社会課題の解決に大きく貢献することができる。経済産業省はディープテック・スタートアップ支援事業を通じて、革新的な技術開発と社会実装の促進を目指している。
産総研の覚醒プロジェクトに関する考察
産総研の覚醒プロジェクトは、若手研究者に対して資金面だけでなく、最先端の研究施設の利用機会とトップレベルの研究者による指導を提供することで、研究開発の障壁を大幅に低減している。特に4つの重要研究領域に焦点を当てることで、日本の科学技術における戦略的な人材育成が期待できるだろう。
一方で、研究期間が9カ月間と比較的短期であることから、研究成果の実用化や事業化までの道のりには課題が残されている。プロジェクト終了後のフォローアップ体制の充実や、研究期間の柔軟な延長制度の導入が必要になってくるだろう。
また、アラムナイネットワークの構築により、研究者同士の継続的な情報交換が可能となることは、長期的な視点での技術開発に大きく貢献する可能性がある。今後は産業界との連携強化や、国際的な研究ネットワークの構築にも期待が寄せられる。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「産業技術総合研究所の若手ディープテック人材育成事業「覚醒プロジェクト」2025年度公募を2月7日より開始 | 株式会社角川アスキー総合研究所のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000166.000017610.html, (参照 25-02-11).
- 経済産業省. https://www.meti.go.jp/index.html
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