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公開：2025-02-11

MicrosoftがVisual Studio Code 1.97.0を公開、AIによるコード編集支援機能Copilot NESを実装

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Visual Studio Code 1.97.0の正式公開
• Copilot Next Edit Suggestionsがプレビュー実装
• コードの編集作業を効率化する新機能を搭載

Visual Studio Code 1.97.0でCopilot NESを実装

米Microsoftは2025年1月のVisual Studio Code v1.97.0を2月7日（日本時間）に正式公開した。今回のアップデートでは、プレビュー機能としてCopilotの新機能「Copilot Next Edit Suggestions」（Copilot NES）が実装され、既存コードの編集作業を大幅に効率化することが可能になったのだ。^[1]

Copilot NESは、プログラマーが現在行っている編集作業をもとに次に編集する場所とその内容を予測する機能であり、［Tab］キーでその箇所へ移動し、AIのコード提案を確定させることができる。この機能は「github.copilot.nextEditSuggestions.enabled」設定を有効にすることで利用可能だ。

また、今回のアップデートではログとデバッグ機能にも大幅な改善が加えられている。複数のログをまとめて表示する集約ログビューや出力パネルのログフィルタリング機能、デバッグ変数で特定の値をフィルタリングする機能などが追加され、開発中のアプリケーションの問題点を効率的に特定できるようになった。

Visual Studio Code 1.97.0の新機能まとめ

Copilot Next Edit Suggestionsについて

Copilot Next Edit Suggestions（Copilot NES）とは、AIを活用してコードの編集作業を支援する機能であり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 現在の編集作業から次の編集箇所を予測
• AIによる編集内容の提案機能を搭載
• ［Tab］キーによる素早い移動と編集が可能

Copilot NESは従来のコード補完機能とは異なり、既存コードの改善作業に特化した機能となっている。開発者のコーディング作業の大部分を占める既存コードの編集作業において、AIによる予測と提案を活用することで生産性を大幅に向上させることが可能だ。

Visual Studio Code 1.97.0のCopilot NESに関する考察

Copilot NESの実装により、開発者の既存コード編集作業における効率が飛躍的に向上することが期待される。AIによる次の編集箇所の予測機能は、特に大規模なコードベースを扱う開発現場において、開発者の認知負荷を軽減し作業速度を向上させる可能性が高いだろう。

一方で、AIの予測精度や提案内容の品質が実際の開発現場でどの程度有効に機能するかは、今後の検証が必要となるだろう。特にセキュリティに関わる編集作業や複雑なビジネスロジックの修正においては、開発者による慎重な確認作業が依然として重要になると考えられる。

将来的には機械学習モデルの改善により予測精度が向上し、より高度な編集提案が可能になることが期待される。また、チーム開発における共同編集やコードレビューとの連携機能など、開発ワークフローを更に効率化する機能の追加も望まれるところだ。

参考サイト

1. ^ GitHub. 「Release January 2025 · microsoft/vscode · GitHub」. https://github.com/microsoft/vscode/releases/tag/1.97.0, (参照 25-02-11).
2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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