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公開：2025-03-08

オーディオテクニカが音楽の新しいアナログ体験プログラムを開始、ミラノデザインウィークに初出展へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• オーディオテクニカが新プログラム「analog 〜 naturally」を開始
• 音楽の新しいアナログ体験を提供する取り組みを展開
• ミラノデザインウィークに初出展し世界へ発信

オーディオテクニカが展開する新プログラム「analog 〜 naturally」

株式会社オーディオテクニカは世界的なアナログ体験の価値の高まりを受け、2025年3月6日より音楽の新しいアナログ体験を提供するプログラム「analog 〜 naturally」を開始した。オーディオテクニカは創業以来、アナログを人間の感性として捉え、2022年の創業60周年を機に「もっと、アナログになっていく。」という企業ブランドメッセージを制定している。^[1]

近年世界中でアナログレコードの売上が伸び続けており、レコードプレーヤーやカートリッジといった製品も好評を博している。オーディオテクニカはレコードで音を楽しむ体験に着目し、その瞬間にしか味わえないアナログ体験の価値が世界中で高まっていることを重要視している。

プログラムの第一弾として2025年4月7日から13日まで開催される世界最大のデザインの祭典「ミラノデザインウィーク」に初出展する。また2025年中には新製品の発売も予定しており、プログラムパートナーとしてマルチに活躍する大平修蔵氏が参画することで、デジタルネイティブ世代へのアプローチも強化している。

ミラノデザインウィーク出展情報まとめ

プログラムの詳細はこちら

アナログレコードについて

アナログレコードとは、音楽を物理的な溝として記録した円盤状の記録媒体のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 物理的な針の振動で音を再生する純粋なアナログ方式
• デジタル音源にはない温かみのある音質特性
• ジャケットやレコード自体を含めた総合的な音楽体験

オーディオテクニカのレコードプレーヤーは世界的に高いシェアを誇っており、2022年には世界シェア1位、2024年にはイギリスとフランスで販売台数シェア1位を獲得している。アナログレコードの再生機器市場においてオーディオテクニカは重要な位置を占めており、独自の技術と知見を活かした製品開発を継続している。

analog 〜 naturallyプログラムに関する考察

オーディオテクニカの新プログラム「analog 〜 naturally」は、単なる製品販売にとどまらない音楽体験の創造という点で画期的な取り組みである。デジタル全盛の現代において、アナログならではの体験価値を再定義し、新しい音楽の楽しみ方を提案することは、音楽文化の多様性を広げることにつながるだろう。

一方で、アナログ機器の製造コストの上昇や、デジタル音源の高音質化による競争の激化など、アナログ市場を取り巻く環境は決して楽観視できない。ミラノデザインウィークへの出展は、アナログの価値を世界に発信する重要な機会となるが、その後の継続的な市場開拓や新規顧客の獲得が課題となるだろう。

プログラムパートナーとしてデジタルネイティブ世代の大平修蔵氏を起用したことは、若年層へのアプローチとして効果的な戦略である。アナログとデジタルの融合による新しい音楽体験の創出など、今後の展開からは目が離せない。オーディオテクニカには、伝統的なアナログの価値を守りながら、時代に即した革新的な提案を期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「聴覚だけにとどまらない、音楽の新しいアナログ体験をつくるプログラム「analog 〜 naturally」をスタート | 株式会社オーディオテクニカのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000029075.html, (参照 25-03-08).

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