セキュリティ

SECURITY

公開：2025-03-11

【CVE-2025-1505】WordPressプラグインAdvanced AJAX Product Filtersにクロスサイトスクリプティングの脆弱性、非認証での攻撃に注意

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Advanced AJAX Product Filtersにクロスサイトスクリプティングの脆弱性
• バージョン1.6.8.1以前に影響するリフレクティブXSS
• 非認証の攻撃者によるスクリプト実行のリスク

WordPressプラグインAdvanced AJAX Product Filtersの深刻な脆弱性

Wordfenceは2025年2月28日、WordPressプラグインのAdvanced AJAX Product Filtersにおいて、バージョン1.6.8.1以前に影響を及ぼすリフレクティブクロスサイトスクリプティング（XSS）の脆弱性を発見したことを公開した。この脆弱性は入力値の検証と出力のエスケープが不十分であることに起因しており、非認証の攻撃者が悪意のあるスクリプトを注入できる可能性が指摘されている。^[1]

この脆弱性はCVE-2025-1505として識別されており、CVSSスコアは6.1（中程度）と評価されている。攻撃者は特権を必要とせずにエクスプロイトを実行できるが、ユーザーの操作が必要となる特徴があり、影響範囲は限定的であることが報告されている。

Wordfenceのセキュリティ研究者Dale Maversによって発見されたこの脆弱性は、nonceパラメータの処理に関連している。攻撃者はユーザーを騙してリンクをクリックさせることで、Webページ上で任意のスクリプトを実行できる可能性があることが明らかになっている。

Advanced AJAX Product Filtersの脆弱性詳細

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング（XSS）とは、Webアプリケーションにおける代表的な脆弱性の一つであり、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる問題のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ユーザーの入力値が適切に検証されずにWebページに出力される
• HTMLやJavaScriptなどのコードが意図せず実行される
• セッションハイジャックやフィッシング詐欺などの攻撃に悪用される

Advanced AJAX Product FiltersのXSS脆弱性はnonceパラメータの処理に関連しており、入力値の検証と出力のエスケープが不十分であることが原因となっている。この種の脆弱性は、Webアプリケーションのセキュリティにおいて重要な問題として認識されており、適切な対策が必要不可欠である。

Advanced AJAX Product Filtersの脆弱性に関する考察

Advanced AJAX Product Filtersの脆弱性は、WordPressプラグインの品質管理とセキュリティ対策の重要性を再認識させる事例となっている。特にnonceパラメータの処理における入力値の検証と出力のエスケープの不備は、開発者がセキュリティを考慮した実装を徹底する必要性を示唆している。

この脆弱性が悪用された場合、ユーザーの操作を必要とするものの、非認証での攻撃が可能であることから、プラグインを利用しているECサイトなどでは早急な対応が求められる。特にWordPressのプラグインエコシステムにおいて、セキュリティ品質の確保と迅速な脆弱性対応の体制構築が今後の課題となるだろう。

今後はプラグイン開発者向けのセキュリティガイドラインの整備や、自動化されたセキュリティテストの導入が望まれる。また、WordPressコミュニティ全体でのセキュリティ意識の向上と、脆弱性情報の共有体制の強化が期待される。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1505, (参照 25-03-11).

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