セキュリティ

SECURITY

公開：2025-03-11

【CVE-2025-1405】WordPress用Product Catalog Simple 1.7.11以前にXSS脆弱性、Contributor権限で任意スクリプト実行の危険性

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Product Catalog Simple 1.7.11以前にXSS脆弱性が発見
• Contributor以上の権限で任意のスクリプト実行が可能
• WordfenceがCVE-2025-1405として報告

Product Catalog Simple 1.7.11のXSS脆弱性

WordfenceはWordPress用プラグインProduct Catalog Simple 1.7.11以前のバージョンにおいて、Stored Cross-Site Scripting（XSS）の脆弱性を発見し、2025年2月28日に報告を公開した。この脆弱性は入力サニタイズとアウトプットエスケープが不十分なshow_productsショートコードに起因しており、CVE-2025-1405として識別されている。^[1]

脆弱性の深刻度はCVSS v3.1で6.4（MEDIUM）と評価されており、攻撃者はネットワーク経由でContributor以上の権限を持つユーザーアカウントを使用して攻撃を実行できる可能性がある。攻撃が成功した場合、ページにアクセスしたユーザーの環境で任意のWebスクリプトが実行される危険性が存在している。

この脆弱性はCWE-79（Improper Neutralization of Input During Web Page Generation）に分類されており、ユーザー入力の不適切な処理に起因する問題として認識されている。影響を受けるバージョンは1.7.11以前のすべてのProduct Catalog Simpleであり、Wordpressプラグインのセキュリティ対策として早急な対応が推奨される。

Product Catalog Simple 1.7.11の脆弱性詳細

Stored Cross-Site Scriptingについて

Stored Cross-Site Scriptingとは、悪意のあるスクリプトがWebアプリケーションのデータベースやファイルシステムに永続的に保存される脆弱性の形態を指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 攻撃コードがサーバー側に保存され続ける
• 被害者がページにアクセスした際に自動的に実行される
• 複数のユーザーに影響を及ぼす可能性が高い

Product Catalog Simpleの場合、show_productsショートコードを介して攻撃コードが永続的に保存される可能性があり、その後のページアクセス時に実行される構造となっている。脆弱性を悪用された場合、ユーザーの認証情報の窃取やセッションハイジャックなどの深刻な被害につながる可能性が高い。

Product Catalog Simpleの脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性は、特にContributor以上の権限を持つユーザーが攻撃者である場合、深刻な影響をもたらす可能性がある。Product Catalog Simpleの場合、ショートコードという一般的な機能が攻撃の起点となっており、同様の実装を持つ他のプラグインにも同種の脆弱性が潜んでいる可能性が高いだろう。

今後の対策として、プラグイン開発者はユーザー入力の厳格なバリデーションとエスケープ処理の実装が不可欠となる。特にショートコードのような柔軟な機能を提供する場合、セキュリティ設計の段階から入念な検討が必要になるだろう。また、WordPressの管理者は定期的なプラグインのアップデートチェックと、不要なユーザー権限の制限を徹底すべきである。

プラグインのセキュリティ強化には、自動化されたセキュリティテストの導入やコードレビューの徹底が有効な解決策となり得る。今後はWordPressプラグインのエコシステム全体でセキュリティ意識の向上と、脆弱性に関する情報共有の促進が期待される。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1405, (参照 25-03-11).

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