【CVE-2024-13831】Tabs for WooCommerceにPHPオブジェクトインジェクションの脆弱性、管理者権限で深刻な影響の可能性
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記事の要約
- Tabs for WooCommerceにPHPオブジェクトインジェクションの脆弱性
- Shop Manager以上の権限で任意のPHPオブジェクトの注入が可能
- バージョン1.0.0以前が影響を受け、CVSSスコアは7.2
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WordPressプラグインTabs for WooCommerceの深刻な脆弱性
WordPressのプラグインTabs for WooCommerceにおいて、バージョン1.0.0以前に深刻な脆弱性が発見され、2025年2月28日に公開された。この脆弱性は、product_has_custom_tabs関数における信頼できない入力のデシリアライゼーションに起因しており、Shop Manager以上の権限を持つ認証済みの攻撃者がPHPオブジェクトを注入できる可能性がある。[1]
この脆弱性はCVE-2024-13831として識別されており、CVSSスコアは7.2と高い深刻度に分類されている。攻撃者は追加のプラグインやテーマに存在するPOPチェーンを利用することで、任意のファイルの削除や機密データの取得、コードの実行などの悪意のある操作を実行できる可能性があるだろう。
脆弱なソフトウェア自体にはPOPチェーンが存在しないため、追加のプラグインやテーマがインストールされていない環境では影響は限定的である。しかし、POPチェーンを含むプラグインやテーマがインストールされている場合、サイトのセキュリティが深刻な脅威にさらされる可能性が高い。
Tabs for WooCommerceの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-13831 |
影響を受けるバージョン | 1.0.0以前 |
脆弱性の種類 | PHPオブジェクトインジェクション |
CVSSスコア | 7.2(High) |
必要な権限 | Shop Manager以上 |
発見者 | Francesco Carlucci |
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PHPオブジェクトインジェクションについて
PHPオブジェクトインジェクションとは、アプリケーションが信頼できない入力データをデシリアライズする際に発生する脆弱性の一種である。この脆弱性を利用すると、以下のような問題が引き起こされる可能性がある。
- 任意のPHPオブジェクトを生成して予期しない動作を引き起こす
- 既存のクラスのメソッドを悪用して機密情報を漏洩させる
- システムコマンドを実行して環境を破壊する
Tabs for WooCommerceの場合、product_has_custom_tabs関数で信頼できない入力のデシリアライゼーションが行われている。POPチェーンを含むプラグインやテーマがインストールされている環境では、この脆弱性を悪用されると深刻な被害が発生する可能性が高い。
WordPressプラグインの脆弱性対策に関する考察
WordPressプラグインの脆弱性は、サイトの管理者権限を持つユーザーが存在する場合に特に深刻な問題となる。プラグインの開発者は、入力値のバリデーションやサニタイズ処理を徹底的に実装し、特にデシリアライゼーション処理を行う際には信頼できるデータのみを扱うよう慎重に設計する必要があるだろう。
また、サイト管理者はプラグインのアップデート状況を定期的に確認し、セキュリティアップデートが提供された場合は速やかに適用することが重要である。不要なプラグインは削除し、インストールされているプラグインの数を最小限に抑えることで、脆弱性の影響範囲を制限することができるだろう。
今後は、WordPressのセキュリティチームがプラグインのコードレビューをより厳密に行い、脆弱性を含むプラグインがマーケットプレイスに公開されることを防ぐ仕組みの強化が望まれる。プラグイン開発者向けのセキュリティガイドラインの整備や、自動化されたセキュリティテストの提供も検討すべきだ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13831, (参照 25-03-14).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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