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【CVE-2025-0953】WordPress用YaySMTPプラグインに深刻なXSS脆弱性、認証不要で悪用可能な状態に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • YaySMTP 1.1.1以前にXSS脆弱性が発見
  • 認証不要でスクリプト注入が可能な状態
  • CVSSスコア7.2のハイリスク脆弱性と評価

WordPress用プラグインYaySMTP 1.1.1のXSS脆弱性

WordfenceはWordPress用プラグイン「SMTP for Sendinblue – YaySMTP」のバージョン1.1.1以前に、認証不要のストアドXSS脆弱性が存在することを2025年2月22日に公開した。この脆弱性は入力値のサニタイズと出力エスケープが不十分であることに起因しており、悪用された場合、攻撃者が任意のWebスクリプトを注入できる状態にある。[1]

本脆弱性はCVE-2025-0953として登録されており、CVSSv3.1の基本評価値は7.2点でハイリスクと判定されている。攻撃の難易度は低く特権も不要だが、ユーザーの操作を必要とせず、影響範囲が変更される可能性があるという特徴を持つ。

脆弱性の発見者はCristian Bejan氏であり、WordPressプラグインディレクトリでの修正対応が進められている。影響を受けるバージョンは1.1.1以前のすべてのバージョンであり、メールログ機能を通じた攻撃の可能性が指摘されている。

YaySMTP 1.1.1の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-0953
脆弱性タイプ ストアドXSS (CWE-79)
CVSSスコア 7.2 (High)
影響バージョン 1.1.1以前
攻撃条件 認証不要、低い攻撃難易度

ストアドXSSについて

ストアドXSSとは、悪意のあるスクリプトがWebアプリケーションのデータベースやファイルシステムに永続的に保存される脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • サーバー側に攻撃コードが保存される持続的な攻撃
  • 被害者がページにアクセスするたびに攻撃コードが実行される
  • 複数のユーザーに影響を与える可能性が高い

YaySMTPの脆弱性では、メールログ機能を通じて悪意のあるスクリプトが保存され、管理画面にアクセスした際に実行される危険性がある。この攻撃は認証を必要としないため、攻撃者は容易に悪意のあるスクリプトを注入することが可能であり、情報漏洩やセッションハイジャックなどの深刻な被害につながる可能性が指摘されている。

YaySMTPの脆弱性に関する考察

YaySMTPの脆弱性が認証不要で悪用可能な点は、特に深刻な問題として捉える必要がある。WordPress用プラグインの開発においては入力値の検証とエスケープ処理が基本的なセキュリティ対策であるにもかかわらず、これらが適切に実装されていなかったことは、開発プロセスにおけるセキュリティレビューの重要性を改めて示している。

今後同様の脆弱性を防ぐためには、開発者向けのセキュリティガイドラインの整備や、コードレビューの強化が必要不可欠である。特にWordPressのプラグイン開発においては、XSSやSQLインジェクションなどの一般的な脆弱性に対する防御を標準化し、セキュリティチェックリストの活用を推進することが望ましい。

プラグインのセキュリティ品質向上には、自動化されたセキュリティテストの導入も効果的だろう。継続的インテグレーション/デリバリー(CI/CD)パイプラインにセキュリティテストを組み込むことで、脆弱性の早期発見と修正が可能になり、より安全なプラグインエコシステムの構築につながるはずだ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-0953, (参照 25-03-14).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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