【CVE-2024-13537】C9 Blocks 1.7.7以前のバージョンでフルパス情報が露出する脆弱性が発見、他の脆弱性と組み合わさることで深刻な被害の可能性も
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記事の要約
- C9 Blocks 1.7.7以前のバージョンでパス情報が露出する脆弱性
- composer-setup.phpファイルからフルパスが取得可能
- 認証不要でアクセス可能なエラー表示の問題
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C9 Blocks 1.7.7のWordPress用プラグインにおけるフルパス露出の脆弱性
WordPressのプラグインであるC9 Blocksにおいて、バージョン1.7.7以前に認証不要でフルパス情報が露出する脆弱性が2025年2月21日に公開された。この脆弱性は公開アクセス可能なcomposer-setup.phpファイルにエラー表示が有効化されていることに起因しており、認証されていない攻撃者がWebアプリケーションの完全なパス情報を取得できる状態となっている。[1]
この脆弱性は【CVE-2024-13537】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプは機密情報を含むエラーメッセージの生成(CWE-209)に分類されている。NVDの評価によると、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低く、特権は不要とされているが、単独では実害を及ぼすことは困難とされている。
WordFenceのセキュリティ研究者Matthew Rollingsによって発見されたこの脆弱性は、CVSSスコアが5.3(MEDIUM)と評価されている。この評価は攻撃の実行が比較的容易である一方、情報漏洩の影響が限定的であることを示しており、他の脆弱性と組み合わさることで初めて深刻な被害につながる可能性がある。
C9 Blocks 1.7.7の脆弱性情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2024-13537 |
影響を受けるバージョン | 1.7.7以前のすべてのバージョン |
脆弱性の種類 | フルパス情報の露出 |
CVSSスコア | 5.3(MEDIUM) |
発見者 | Matthew Rollings |
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フルパス情報露出について
フルパス情報露出とは、Webアプリケーションのサーバー上における完全なディレクトリパスが外部から閲覧可能になってしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- サーバーのディレクトリ構造が外部から把握可能になる
- 他の攻撃の踏み台として悪用される可能性がある
- エラーメッセージの不適切な設定により発生することが多い
C9 Blocksの事例では、composer-setup.phpファイルのエラー表示設定が有効になっていることで、認証されていないユーザーでもサーバーのフルパス情報を取得できる状態となっている。この情報自体は直接的な被害を引き起こすものではないが、別の脆弱性と組み合わせることで攻撃の成功率を高める要素となり得る。
C9 Blocks 1.7.7の脆弱性に関する考察
C9 Blocksの脆弱性は認証なしでアクセス可能な状態でフルパス情報が露出する問題であり、WordPressプラグインの開発における基本的なセキュリティ設定の重要性を再認識させる事例となっている。エラー表示の設定は開発時には有用だが、本番環境では適切に無効化されるべきであり、この基本的な対策の漏れが脆弱性として指摘された点は、開発プロセスの見直しが必要だろう。
今後の対策として、開発環境と本番環境での設定の分離や、デプロイ前のセキュリティチェックリストの整備が重要となってくる。特にWordPressプラグインは多くのサイトで利用される可能性があるため、開発者はセキュアコーディングガイドラインの遵守とセキュリティテストの徹底が求められるだろう。
また、この脆弱性の影響度は単体では中程度とされているが、他の脆弱性と組み合わさることで重大な被害につながる可能性がある点に注意が必要だ。プラグイン開発者には、エラー表示の制御だけでなく、より包括的なセキュリティ対策の実装が期待される。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13537, (参照 25-03-14).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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