GoogleがDocsの暗号化文書のWordエクスポート機能をベータ版で提供開始、セキュアなファイル共有が可能に
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記事の要約
- Google Docsの暗号化文書をWordファイルに出力可能に
- ベータ版として提供開始、暗号化キーの管理権限を維持
- Enterprise Plus等の特定プランで利用可能
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Google Docsの暗号化文書でWordエクスポート機能が追加
Googleは2025年3月12日、クライアントサイド暗号化されたGoogle DocsファイルをMicrosoft Word形式でエクスポートできる機能をベータ版として公開した。この機能により、組織は文書の暗号化キーを保持したまま、必要に応じてWordファイル形式での出力が可能になるため、サードパーティからの不正アクセスを防ぎながらファイル形式の変換が実現できるようになった。[1]
エクスポート機能はGoogle WorkspaceのEnterprise Plus、Education Standard、Education Plusプランのユーザーが利用可能となっており、管理者はベータ版への参加申請フォームを通じてアクセス権を要求することができる。申請が承認されると、ユーザーはファイルメニューから暗号化されたWordファイルとしてドキュメントを出力できるようになるだろう。
組織の管理者は管理コンソールからドメイン、組織単位、グループレベルでクライアントサイド暗号化を有効にすることが可能だ。エンドユーザーは「ファイル」メニューから「ダウンロードと復号化」を選択し、Microsoft Word形式での出力を実行することができる。
暗号化文書のWord出力機能まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
対象プラン | Enterprise Plus、Education Standard、Education Plus |
提供形態 | ベータ版 |
設定範囲 | ドメイン、組織単位、グループレベル |
利用方法 | ファイルメニュー > ダウンロードと復号化 > Microsoft Word形式 |
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クライアントサイド暗号化について
クライアントサイド暗号化とは、データをクライアント側で暗号化してからサーバーに送信する方式のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 暗号化キーをユーザー側で管理し、サービス提供者も閲覧不可
- データの機密性が高く、政府機関などからのアクセスも防止
- クラウドストレージの利便性を維持しながら高度なセキュリティを実現
Google WorkspaceではEnterprise Plus以上のプランでクライアントサイド暗号化機能を利用できる。管理者はドメインやグループ単位で暗号化を有効にでき、暗号化されたファイルは今回のWordエクスポート機能を含め、様々な形式での出力に対応している。
Google Docsの暗号化エクスポート機能に関する考察
クライアントサイド暗号化されたGoogle DocsファイルのWord形式エクスポート機能は、異なるプラットフォーム間でのセキュアなファイル共有を実現する重要な一歩となる。特に規制の厳しい産業や政府機関にとって、暗号化キーの管理権限を維持したままファイル形式を変換できる点は、コンプライアンス要件を満たしながら業務効率を向上させる有効な手段となるだろう。
今後は対応ファイル形式の拡大やワークフロー自動化との連携など、さらなる機能拡張が期待される。特にPDF形式やその他のオフィススイート形式への対応は、より柔軟なファイル共有とセキュリティ維持の両立を可能にするため、早期の実装が望まれる。
ベータ版での提供開始は、実環境での検証と改善を重視する姿勢の表れだ。セキュリティと利便性のバランスを取りながら、暗号化機能の信頼性を高めることで、より多くの組織でのクライアントサイド暗号化の採用が進むことが期待される。
参考サイト
- ^ Google Workspace. 「 Google Workspace Updates: Export your client-side encrypted documents to Microsoft Word files 」. https://workspaceupdates.googleblog.com/2025/03/google-docs-client-side-encryption-export-to-microsoft-word-files.html, (参照 25-03-14).
- Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp
- Google. https://blog.google/intl/ja-jp/
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