【CVE-2025-30367】WeGIAに深刻なSQLインジェクションの脆弱性、慈善団体のデータベース情報が危険に
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記事の要約
- WeGIA 3.2.6未満にSQLインジェクションの脆弱性
- control.phpのnextPageパラメータに深刻な脆弱性
- データベース情報への不正アクセスが可能な状態
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WeGIA 3.2.6未満のSQLインジェクション脆弱性
慈善団体向けWebマネージャーWeGIAにおいて、バージョン3.2.6未満に重大な脆弱性が2025年3月27日に公開された。WeGIAのcontrol.phpエンドポイントのnextPageパラメータにSQLインジェクションの脆弱性が存在しており、攻撃者がSQL文を操作してデータベースの情報に不正アクセスできる状態となっている。[1]
この脆弱性は米国土安全保障省のサイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁により深刻度が最高レベルのCriticalと評価されており、CVSSスコアは10.0を記録している。脆弱性の種類はCWE-89に分類され、SQLコマンドで使用される特殊要素の不適切な無効化に起因する問題として特定されている。
WeGIAの開発元であるLabRedesCefetRJは、この脆弱性に対する修正を含むバージョン3.2.6をリリースしている。SSVCの評価によると、この脆弱性は自動化された攻撃が可能であり、技術的な影響も重大とされているため、早急なアップデートが推奨される。
WeGIA 3.2.6の脆弱性情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-30367 |
影響を受けるバージョン | 3.2.6未満 |
脆弱性の種類 | SQLインジェクション(CWE-89) |
CVSSスコア | 10.0(Critical) |
対象コンポーネント | /WeGIA/controle/control.phpのnextPageパラメータ |
修正状況 | バージョン3.2.6で修正済み |
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SQLインジェクションについて
SQLインジェクションとは、Webアプリケーションの脆弱性を悪用して不正なSQL文を挿入し、データベースを改ざんしたり情報を抜き取ったりする攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザー入力値を適切にサニタイズしていない場合に発生
- データベースの読み取りや改ざんが可能
- 認証回避や権限昇格にも悪用される可能性がある
WeGIAの事例では、nextPageパラメータに対する入力値の検証が不十分であったため、攻撃者がSQL文を操作してテーブル名や機密データにアクセスすることが可能な状態となっていた。この種の脆弱性は特に慈善団体向けシステムにおいて深刻な影響をもたらす可能性があり、寄付者や受益者の個人情報が危険にさらされる恐れがある。
WeGIAの脆弱性に関する考察
WeGIAの脆弱性が慈善団体のシステムで発見されたことは、非営利セクターのセキュリティ対策の重要性を浮き彫りにしている。慈善団体は通常、限られたリソースでシステムを運用しており、セキュリティ対策が十分でない場合が多いため、このような脆弱性は特に深刻な影響をもたらす可能性が高いだろう。
今後は特に非営利組織向けのアプリケーションにおいて、開発段階からのセキュリティ設計の重要性が増すと考えられる。セキュアコーディングガイドラインの整備や定期的なセキュリティ監査の実施など、予防的な対策の強化が求められるだろう。OpenSourceSecurity Foundationなどのコミュニティと連携し、セキュリティベストプラクティスの共有を進めることも有効な解決策となる。
また、この事例を契機に慈善団体向けソフトウェアのセキュリティ認証制度の確立なども検討に値する。ソフトウェアのセキュリティ品質を第三者が評価・保証する仕組みがあれば、導入時のリスク評価がより確実になり、結果として非営利セクター全体のセキュリティレベル向上につながるはずだ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-30367」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-30367, (参照 25-04-18). 1438
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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