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公開：2025-04-03

CIAJなど3団体が高専生向けワイヤレス技術コンテストWiCON2025を開始、採択チームに100万円の技術実証費用を支援

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 全国高専生向けワイヤレス技術コンテスト「WiCON2025」応募開始
• 採択チームに100万円の技術実証費用を支援
• 2026年3月の本選大会で最優秀賞などを決定

高専生向けワイヤレス技術コンテスト「WiCON2025」の概要

CIAJとAPPLIC、国立高専機構は2025年4月1日より、全国の高等専門学校の学生を対象としたワイヤレス技術のコンテスト「WiCON2025」の応募受付を開始した。WiCON2025では約20チームを採択し、各チームに技術実証費用として100万円を支援するとともに、約9ヶ月間の技術実証期間を設けることになっている。^[1]

応募部門は「ワイヤレス利活用部門」と「ワイヤレス基礎技術部門」の2部門構成となっており、前者は地域課題の解決や新ビジネスの創出に寄与するアイデアを募集している。後者では無線技術や電波伝搬関連技術など、電波を効率的に利用するための技術的なアイデアを競うことになるだろう。

応募資格は2026年3月末時点で高専に所属している学生に限定されており、本科生と専攻生が対象となっている。2026年3月開催予定の本選大会では、技術実証の成果と取り組みを審査し、最優秀賞や優秀賞、特別賞などが授与される予定だ。

WiCON2025の詳細

WiCON2025への応募はこちら

ワイヤレス技術について

ワイヤレス技術とは、電波や光などを用いて情報を無線で伝送する技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 5GやLPWA、BluetoothやWi-Fiなど多様な通信方式が存在
• 無線伝送方式や変復調技術、多重方式など複数の要素技術で構成
• IoTや地域課題解決など幅広い分野での活用が可能

高専ワイヤレスIoTコンテストは2017年度から総務省主催で実施されており、2023年度からはCIAJと総務省の共催となっている。2025年度からは「WiCON」と名称を改め、より多くの企業の支援を受けながら、高専生の技術力とアイデアを活かした地域課題解決を目指すものとなっている。

WiCON2025に関する考察

WiCON2025の特徴として、技術実証費用の支援額が1チームあたり100万円と高額に設定されており、学生の挑戦的な取り組みを後押しする体制が整っていることが評価できる。また、約9ヶ月という長期の実証期間を設けることで、アイデアの実現可能性や実用性を十分に検証できる環境が用意されているだろう。

一方で、技術実証の過程で生じる知的財産権の扱いや、実証終了後の事業化支援体制については明確な言及がないため、これらの点について今後の課題となる可能性がある。実証成果の権利関係や活用方法について、事前に明確なガイドラインを示すことで、参加学生の権利保護と成果の社会実装を両立させることが求められるだろう。

今後の展望として、採択チームと地域企業や自治体とのマッチング支援や、過去の優秀事例のデータベース化など、実証成果の社会実装を促進する仕組みの整備が期待される。また、高専生の独創的なアイデアを地域の課題解決に効果的に結びつけるためのメンタリング体制の充実も重要な検討課題となるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「「高専が地域を変える！」全国の高等専門学校の学生を対象としたワイヤレス技術のコンテスト「WiCON2025」応募開始！ | WiCON事務局のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000140586.html, (参照 25-04-03).
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2. 総務省. https://www.soumu.go.jp/

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