DX

ディーエックス

公開：2024-08-22

株式会社ピージーが在宅医療DXソリューション「HOME-CARE LINK」を開始、患者・家族中心の在宅医療実現へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 株式会社ピージーが在宅医療DXソリューション「HOME-CARE LINK」開始
• 医療情報の可視化と共有化を実現し在宅医療の質を向上
• アドバンス・ケア・プランニング（ACP）支援機能を搭載

在宅医療DXソリューション「HOME-CARE LINK」の開始

株式会社ピージーと株式会社イーエックスメディアは、2024年8月20日に在宅医療DXソリューション「HOME-CARE LINK」（ホームケアリンク）のサービスを開始した。このソリューションは在宅医療のDXを推進し、医療情報の可視化と共有化を実現することで、在宅医療特有の煩雑な業務の効率化を図るとともに、患者の日々のデータを関係者間で共有することで在宅医療の質を向上させる。^[1]

「HOME-CARE LINK」の重要な機能の一つに、アドバンス・ケア・プランニング（ACP）支援がある。患者の固有のストーリーや価値観をタイプ分けし、フィンランド発祥のメンタルケアの手法「オープンダイアローグ」の概念も取り入れAIを駆使した支援システムを構築している。これにより、患者の考えを否定せず、患者の主観を大切にした対話を支援し、より患者・家族中心の在宅医療の実現を目指している。

本サービスは、二社共同の新事業「ex Design+Engineering（exde）」の第一弾として開始された。「exde」はデザインとデジタルで医療の課題解決を実現することを目的としており、医療分野に特化したデザイン・コンサルティングの専門性とシステム開発・運用の技術力を融合させることで、医療分野の課題解決において独自の強みを発揮することが期待されている。

「HOME-CARE LINK」の主要機能まとめ

exdeの詳細はこちら

アドバンス・ケア・プランニング（ACP）について

アドバンス・ケア・プランニング（ACP）とは、将来の医療・ケアについて患者、家族、医療・ケアチームが話し合いを重ねるプロセスのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 患者の価値観や希望を尊重した医療・ケアの実現
• 将来の意思決定能力低下に備えた事前の話し合い
• 継続的なプロセスとして捉え、定期的な見直しを行う

「HOME-CARE LINK」では、ACPを支援する機能として日記機能や意思決定支援ツールを提供している。これらの機能は、患者の日々の思いや価値観を記録し、それらを基に医療・ケアチームと患者・家族が対話を行うことを支援する。AIを活用した支援システムにより、患者の主観を大切にした対話が可能となり、より患者・家族中心の在宅医療の実現につながることが期待されている。

在宅医療DXソリューション「HOME-CARE LINK」に関する考察

「HOME-CARE LINK」の導入により、在宅医療における情報共有の効率化と質の向上が期待される。特にACP支援機能は、患者の価値観や希望を尊重した医療・ケアの実現に大きく貢献する可能性がある。一方で、高度な医療情報を扱うため、データセキュリティやプライバシー保護に関する課題が生じる可能性も考えられるだろう。

この課題に対しては、強固なセキュリティ対策の実施や、患者・家族への丁寧な説明と同意取得プロセスの確立が重要となる。今後は、AIの活用によるさらなる診断支援機能の拡充や、他の医療機関や介護施設とのシームレスな連携機能の追加が期待される。これにより、より包括的な在宅医療サービスの提供が可能になるだろう。

「HOME-CARE LINK」の成功は、日本の高齢化社会における在宅医療の質の向上と、医療従事者の負担軽減に大きく寄与する可能性がある。今後、実際の運用データを基にした継続的な改善と、ユーザーフィードバックを活かした機能拡充が行われることで、より実用的で効果的なシステムへと進化していくことが期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「在宅医療DXソリューション『HOME-CARE LINK』開始　患者・家族中心の在宅医療を目指す | 株式会社ピージーのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000141361.html, (参照 24-08-23).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「DX」に関するコラム一覧「DX」に関するニュース一覧