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【CVE-2025-27184】Adobe After Effects 24.6.4以前のバージョンに深刻な脆弱性、メモリ情報漏洩のリスクが発生

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • After Effects 24.6.4以前のバージョンに脆弱性
  • メモリ情報漏洩につながる可能性のある脆弱性
  • 悪意のあるファイルを開くとASLRバイパスの可能性

Adobe After Effects 24.6.4以前のバージョンに脆弱性が発見

Adobeは2025年4月8日、After Effectsのバージョン25.1および24.6.4以前に影響を与える脆弱性(CWE-125)を公開した。この脆弱性は範囲外読み取りの問題であり、機密メモリの開示につながる可能性があることが判明している。ユーザーが悪意のあるファイルを開くことで、攻撃者がASLRなどの緩和策をバイパスする可能性があるのだ。[1]

この脆弱性の深刻度はCVSS v3.1で中程度の5.5と評価されており、攻撃元区分はローカル、攻撃条件の複雑さは低いとされている。攻撃に必要な特権レベルは不要だが、ユーザーの操作が必要とされており、機密性への影響が高いものの、完全性と可用性への影響は報告されていない。

AdobeはセキュリティアドバイザリAPSB25-23)を通じて、この脆弱性の詳細と対策について公開している。この脆弱性はAfter Effectsバージョン25.1および24.6.4以前のすべてのバージョンに影響を与えることから、ユーザーは最新バージョンへのアップデートを検討する必要がある。

After Effects脆弱性の影響範囲まとめ

項目 詳細
対象バージョン After Effects 25.1、24.6.4以前
脆弱性の種類 範囲外読み取り(CWE-125)
CVSSスコア 5.5(中程度)
必要な条件 悪意のあるファイルを開く操作
潜在的な影響 機密メモリの開示、ASLRバイパス

範囲外読み取りについて

範囲外読み取り(Out-of-bounds Read)とは、プログラムが割り当てられたメモリ領域の境界を超えてデータを読み取ろうとする脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • プログラムが意図しないメモリ領域にアクセス
  • 機密情報の漏洩につながる可能性
  • システムのセキュリティ機能をバイパスする可能性

After Effectsの今回の脆弱性は、この範囲外読み取りの問題によって発生している。攻撃者が悪意のあるファイルを用意し、ユーザーにそのファイルを開かせることで、本来アクセスできないはずのメモリ領域の情報を読み取ることが可能になってしまう可能性があるのだ。

Adobe After Effects脆弱性に関する考察

After Effectsで発見された範囲外読み取りの脆弱性は、機密メモリの開示という点で深刻な問題をはらんでいる。特にASLRなどのセキュリティ機能をバイパスできる可能性があることから、攻撃者による二次的な攻撃の足がかりとなる可能性が高く、早急な対応が求められる状況だ。

この脆弱性の特徴として、ユーザーの操作が必要という点が挙げられるが、フィッシング攻撃などと組み合わせることで悪用される可能性も考えられる。After Effectsは映像制作現場で広く使用されているソフトウェアであり、プロジェクトファイルの共有も頻繁に行われることから、ソーシャルエンジニアリングと組み合わせた攻撃シナリオが想定されるだろう。

今後の対策としては、ファイル共有時の検証プロセスの強化や、不審なファイルを検知する機能の実装が望まれる。特にプロジェクトファイルの整合性チェック機能や、信頼できる送信元からのファイルのみを開くような制限機能の追加が、セキュリティ向上に寄与するのではないだろうか。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-27184」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-27184, (参照 25-04-22).
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