セキュリティ

SECURITY

公開：2025-04-25

GoogleがGmailのデータ分類ラベル機能を一般提供開始、DLPルールとの連携で組織のセキュリティ強化を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Gmailのデータ分類ラベルが一般提供を開始
• DLPルールによる自動分類機能とモバイル対応を実現
• 監査ログでラベル関連イベントの追跡が可能に

Gmailのデータ分類ラベル機能が一般提供を開始し組織のセキュリティ強化へ

Googleは2024年から実施していたGmailのデータ分類ラベルのオープンベータを終了し、2025年4月23日より一般提供を開始した。この機能により管理者はデータ損失防止（DLP）ルールを使用した自動分類やラベルに基づいたアクションのトリガー設定が可能となり、組織全体のセキュリティ体制が強化されることになった。^[1]

データ分類ラベルはGmailメッセージに対して部門や文書タイプ、機密性レベルなどに基づいた分類を可能にし、管理者は社内向けメールの外部送信ブロックや機密財務データを含むメッセージへの機密ラベルの自動適用といった保護ルールを設定できるようになった。DLPルールとラベルの即時適用により、ユーザーはデータ保護ポリシーについての理解を深め、メール送信前に問題を修正することが可能だ。

さらにAndroidとiOSデバイスへの対応も実現し、デスクトップとモバイルの両方でデータ保護とラベル付けが統一的に行えるようになった。モバイルデバイスでのDLPルールと分類ラベルのアクションの即時適用は5月に一般提供される予定で、これによりユーザーの作業環境を問わない包括的なデータ保護が実現される。

データ分類ラベルの機能まとめ

データ損失防止（DLP）について

データ損失防止（DLP）とは、組織の機密情報や個人情報が意図せずに外部に流出することを防ぐためのセキュリティ対策のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• メールや文書内の機密情報を自動検出し、適切な保護措置を実施
• データの分類とラベル付けによる体系的な情報管理を実現
• ポリシー違反時の警告や送信ブロックなどの自動対応が可能

Gmailのデータ分類ラベル機能では、DLPルールと連携することでより効果的なデータ保護が実現できる。特に機密情報を含むメッセージの検出と自動ラベル付け、外部送信の制御などが可能となり、組織全体のセキュリティレベルを向上させることができる。

Gmailのデータ分類ラベルに関する考察

Gmailのデータ分類ラベル機能の一般提供開始は、組織のセキュリティ体制強化において重要な一歩となる。特にDLPルールとの連携による自動分類機能は、人的ミスによる情報漏洩リスクを大幅に低減させ、管理者の運用負担を軽減することが期待できるだろう。

今後の課題として、複雑なラベル体系の管理やユーザーへの適切な教育が挙げられる。組織の規模が大きくなるほど、部門や文書タイプごとの適切なラベル設定と、それに基づくDLPルールの構築が煩雑になる可能性があるため、より直感的な管理インターフェースの提供が望まれる。

将来的には機械学習を活用した自動ラベル付けの精度向上や、他のGoogle Workspaceアプリケーションとの更なる連携強化が期待される。特にGoogleドライブやGoogle Meetなどとのシームレスな統合により、より包括的なデータ保護体制の構築が可能になるだろう。

参考サイト

1. ^ Google Workspace. 「 Google Workspace Updates: Data classifications labels for Gmail are now generally available 」. https://workspaceupdates.googleblog.com/2025/04/data-classification-labels-for-gmail-generally-available.html, (参照 25-04-25).
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2. Google. https://blog.google/intl/ja-jp/

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