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公開：2025-05-11

スカパーJSATとPenetratorが衛星画像による土地変化検出システムを開発、不動産仕入れの効率化に貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• スカパーJSATとPenetratorが衛星画像の差異検出システムを開発
• 不動産探索AI『WHERE』を通じてベータ版の提供を開始
• 土地利用の変化を迅速に検出し不動産仕入れを効率化

衛星画像を活用した土地変化検出システムの開発とベータ版提供開始

スカパーJSAT株式会社とJAXA発のスタートアップ企業Penetratorは、2025年5月8日に衛星画像から土地の変化を検出するシステムを共同開発したことを発表した。不動産仕入れプロセスをDXするSaaS『WHERE』を通じて、一部顧客向けにベータ版の提供を開始し、PoC（概念実証）を進めている状況となっている。^[1]

従来の不動産業界では担当者が定期的な巡回によって土地の変化や空き地を目視で確認する必要があったが、『WHERE』上で土地の変化を把握できるようになることで、労働時間の削減や特定の人材への依存軽減といったメリットが期待されている。両社は2024年2月に業務提携を締結し、同年4月にはPenetratorのシリーズAラウンドにスカパーJSATが出資を行っている。

開発されたシステムは衛星データを活用し月次レベルでの高頻度かつ高分解能に近いデータ差異抽出を実現しながら、コストを抑えることに成功している。スカパーJSATが保有する独自の技術により衛星画像から抽出したデータ差異の情報を『WHERE』上にマッピングすることで、より高精度な現況予測が可能になっている。

土地変化検出システムの特徴まとめ

WHEREの詳細はこちら

衛星データについて

衛星データとは、人工衛星に搭載されたセンサーによって地球を観測して得られる情報のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 広域かつ定期的な観測が可能で、地上からのアクセスが困難な場所も把握可能
• 分光特性や地形情報など、多様なデータの取得が可能
• 時系列での変化の把握や解析が可能

スカパーJSATが保有するアジア最多17機の静止軌道衛星による衛星データは、不動産市場における土地利用の変化検出に活用されている。Penetratorの不動産探索AI『WHERE』と組み合わせることで、不動産取引の上流工程における意思決定の高度化と効率化を実現している。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「スカパーＪＳＡＴとPenetrator、衛星画像から土地の変化を検出するシステムを共同開発　ベータ版として提供開始 | 株式会社Penetratorのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000146022.html, (参照 25-05-11).
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