セキュリティ

SECURITY

公開：2025-05-11

【CVE-2025-46226】WordPressプラグインMPL-Publisher 2.18.0にXSS脆弱性、アップデートで対応必要に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• MPL-Publisher 2.18.0以前にXSS脆弱性を発見
• クロスサイトスクリプティングによる情報漏洩の危険性
• 2.18.1以降のバージョンで脆弱性に対処

WordPressプラグインMPL-Publisher 2.18.0のXSS脆弱性

Patchstack OÜは2025年4月22日、WordPressプラグイン「MPL-Publisher」のバージョン2.18.0以前に深刻なクロスサイトスクリプティング脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は【CVE-2025-46226】として識別されており、悪用された場合にWebページ生成時の入力が適切に制御されず、攻撃者による不正なスクリプトの埋め込みを許してしまう可能性があるのだ。^[1]

NVDによる評価では、この脆弱性のCVSSスコアは6.5（MEDIUM）とされており、攻撃元区分はネットワークで攻撃条件の複雑さは低いと判定されている。攻撃には特権が必要だが利用者の操作も必要とされており、システムへの影響範囲に変更が生じる可能性があるため、早急な対応が推奨されるだろう。

この脆弱性の発見者はPatchstack AllianceのMuhammad Yudhaであり、すでにバージョン2.18.1で修正されている。MPL-Publisherの利用者は最新バージョンへのアップデートを実施することで、クロスサイトスクリプティング攻撃のリスクから保護されることになる。

MPL-Publisher 2.18.0の脆弱性詳細

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションに存在する脆弱性の一種であり、攻撃者が悪意のあるスクリプトを埋め込むことができる深刻な脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ユーザーの入力データが適切にサニタイズされずにWebページに出力される
• 攻撃者が任意のJavaScriptコードを実行可能になる
• セッション情報や個人情報の窃取につながる可能性がある

MPL-Publisherで発見された脆弱性は、入力値の不適切な処理によってStoredタイプのXSS攻撃を許してしまう可能性がある。この種の攻撃は、悪意のあるスクリプトがサーバーに保存され、他のユーザーがページにアクセスした際に実行されるため、特に危険性が高いとされている。

MPL-Publisherの脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性は、サイト全体のセキュリティに大きな影響を及ぼす可能性があり、特にMPL-Publisherのような公開コンテンツを管理するプラグインでは深刻な問題となる。今回の脆弱性は特権が必要とはいえCVSSスコアが6.5と中程度の危険性を示しており、攻撃の成功によってユーザーデータの漏洩やサイトの改ざんなどのリスクが存在するだろう。

プラグイン開発者には、入力値のバリデーションやサニタイズ処理の徹底、定期的なセキュリティ監査の実施が求められる。また、WordPressサイトの管理者は、使用しているプラグインの定期的なアップデートチェックと、セキュリティ情報の監視を怠らないことが重要となるだろう。

今後は、プラグインのセキュリティ体制の強化が期待される。特に、コード品質の向上やセキュリティテストの自動化、脆弱性報告の仕組みの整備など、より包括的なセキュリティ対策の実装が望まれる。このような取り組みによって、プラグインエコシステム全体のセキュリティレベルが向上することになるだろう。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-46226」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-46226, (参照 25-05-11).
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