セキュリティ

SECURITY

公開：2025-05-11

【CVE-2025-4153】PHPGurukul Park Ticketing Management System 2.0にSQLインジェクションの重大な脆弱性、リモート攻撃が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• PHPGurukul Park Ticketing Management System 2.0にSQLインジェクションの脆弱性
• profile.phpのadminnameパラメータに影響のある重大な脆弱性
• リモートから攻撃可能で公開済みのエクスプロイトが存在

PHPGurukul Park Ticketing Management System 2.0の重大な脆弱性

PHPGurukulは2025年5月1日、同社のPark Ticketing Management System 2.0において重大な脆弱性が発見されたことを公表した。この脆弱性は/profile.phpファイルのadminnameパラメータに関連するSQLインジェクションの問題であり、【CVE-2025-4153】として識別されている。^[1]

この脆弱性はリモートから攻撃可能であり、すでにエクスプロイトコードが公開されているため早急な対応が必要とされている。CVSSスコアは最新のバージョン4.0で6.9（MEDIUM）、バージョン3.1および3.0で7.3（HIGH）と評価されており、深刻な影響をもたらす可能性がある。

この脆弱性は機密性、完全性、可用性のすべてに影響を及ぼす可能性があり、攻撃の実行に特別な権限や認証は必要とされていない。また、攻撃者がユーザーの操作を必要とせずに攻撃を実行できる点も、この脆弱性の危険性を高めている。

CVE-2025-4153の詳細情報

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションの脆弱性を悪用して不正なSQLコマンドを実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ユーザー入力を適切に検証せずにSQLクエリを構築する際に発生
• データベースの閲覧や改ざん、削除などの不正操作が可能
• 認証バイパスやシステム管理者権限の取得に悪用される可能性

PHPGurukul Park Ticketing Management System 2.0の脆弱性は、profile.phpのadminnameパラメータに対する入力検証が不十分であることに起因している。この種の脆弱性は、prepared statementsやエスケープ処理の実装により防ぐことができるが、既存のシステムでは適切な対策が施されていなかったことが判明している。

Park Ticketing Management System 2.0の脆弱性に関する考察

Park Ticketing Management System 2.0の脆弱性は、チケット管理システムという性質上、顧客情報や決済データなどの機密情報が含まれている可能性が高く、早急な対応が必要となっている。特にエクスプロイトコードが公開されている状況では、攻撃者による悪用のリスクが非常に高まっているため、システム管理者は直ちにアップデートや代替手段の検討を行う必要があるだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発段階でのセキュリティテストの強化やコードレビューの徹底が求められる。さらに、継続的な脆弱性診断やペネトレーションテストの実施により、新たな脆弱性の早期発見と対策が重要となっている。

また、オープンソースのチケット管理システムにおいては、コミュニティによる脆弱性の報告や修正が重要な役割を果たすことが期待される。PHPGurukulには、セキュリティアップデートの迅速な提供とともに、脆弱性情報の透明性の確保と、ユーザーへの適切な情報提供を継続してほしい。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-4153」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4153, (参照 25-05-11).
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