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QualcommがSnapdragon製品のカメラドライバ脆弱性CVE-2025-21470を公開、高リスクと評価

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Qualcommがカメラドライバの不適切なアクセス制御に関する脆弱性を公開
  • CVE-2025-21470として、2025年5月6日に発表された
  • Snapdragon Compute、Snapdragon Industrial IOTプラットフォームの複数製品に影響

Qualcommのカメラドライバ脆弱性に関する発表

Qualcomm社は2025年5月6日、カメラドライバにおける不適切なアクセス制御の脆弱性CVE-2025-21470を公開した。この脆弱性は、画像エンコード処理中にメモリ破損を引き起こす可能性があり、深刻なセキュリティリスクとなるのだ。

脆弱性の原因は、IOCTLパラメータの構成がNULLの場合に発生するメモリ破損にある。攻撃者はこの脆弱性を悪用することで、システムへの不正アクセスやデータ改ざんを行う可能性がある。Qualcomm社は、影響を受ける製品のリストと、脆弱性の修正方法に関する情報を公開している。

影響を受ける製品は、Snapdragon Compute、Snapdragon Industrial IOTプラットフォームのAQT1000、FastConnect 6200、FastConnect 6700など多数の製品に及ぶ。Qualcomm社は、ユーザーに対し、速やかにファームウェアのアップデートを行うよう推奨している。この脆弱性は、CVSSスコア7.8の高リスクと評価されているのだ。

影響を受ける製品と脆弱性情報

製品名 影響
AQT1000 影響あり
FastConnect 6200 影響あり
FastConnect 6700 影響あり
FastConnect 6800 影響あり
FastConnect 6900 影響あり
FastConnect 7800 影響あり
QCA6391 影響あり
QCA6420 影響あり
QCA6430 影響あり
QCM5430 影響あり
QCM6490 影響あり
QCS5430 影響あり
QCS6490 影響あり
Qualcomm Video Collaboration VC3 Platform 影響あり
SC8380XP 影響あり
Snapdragon 7c+ Gen 3 Compute 影響あり
Snapdragon 8c Compute Platform (SC8180X-AD) "Poipu Lite" 影響あり
Snapdragon 8cx Compute Platform (SC8180X-AA, AB) 影響あり
Snapdragon 8cx Gen 2 5G Compute Platform (SC8180X-AC, AF) "Poipu Pro" 影響あり
Snapdragon 8cx Gen 3 Compute Platform (SC8280XP-AB, BB) 影響あり
WCD9340 影響あり
WCD9341 影響あり
WCD9370 影響あり
WCD9375 影響あり
WCD9380 影響あり
WCD9385 影響あり
WSA8810 影響あり
WSA8815 影響あり
WSA8830 影響あり
WSA8835 影響あり
WSA8840 影響あり
WSA8845 影響あり
WSA8845H 影響あり
Qualcommセキュリティ情報

CWE-284 不適切なアクセス制御について

この脆弱性は、CWE-284「不適切なアクセス制御」に分類される。これは、システムのリソースへのアクセスを適切に制御できていない状態を指す。

  • アクセス制御リストの不備
  • 認証・認可メカニズムの欠陥
  • 権限の分離が不十分

不適切なアクセス制御は、機密データの漏洩やシステムの不正操作につながるため、深刻なセキュリティリスクとなる。開発者は、アクセス制御を適切に実装し、定期的なセキュリティ監査を行う必要があるのだ。

CVE-2025-21470に関する考察

Qualcommによる迅速な脆弱性公開と修正パッチの提供は評価できる。早期発見と対応によって、大規模な被害を未然に防ぐことができたと言えるだろう。しかし、多くの製品に影響を与えているため、全てのユーザーへのアップデート完了には時間を要する可能性がある。

今後、この脆弱性を悪用した攻撃が発生する可能性も否定できない。攻撃者は、アップデートが遅れているデバイスを狙う可能性があるため、ユーザーは速やかなアップデートが重要だ。また、Qualcomm社は、より厳格なセキュリティテスト体制の構築と、脆弱性の早期発見・対応のための体制強化を検討すべきだろう。

将来的には、より堅牢なセキュリティ設計による脆弱性の発生防止、そして自動化されたアップデートシステムの導入などが期待される。これにより、ユーザーはセキュリティリスクを最小限に抑え、安全にデバイスを利用できるようになるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-21470」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-21470, (参照 25-05-15).
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