経済

ECONOMY

公開：2025-05-23

肥後銀行、CO?排出量算定システム「炭削くん」の第三者保証取得を発表、脱炭素化支援を強化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 肥後銀行がCO?排出量算定システム「炭削くん」の第三者保証を取得
• ISO14064-3準拠、GHGプロトコルに沿った算定機能が保証された
• Scope3まで算定可能、ユーザー数課金制で利用料無料期間あり

肥後銀行のCO?排出量算定システム「炭削くん」の第三者保証取得について

株式会社肥後銀行は2024年1月からCO?排出量算定システム「Zero-Carbon-System（炭削くん）」の提供を開始した。このシステムが、温室効果ガス排出量の検証機関であるソコテック・サーティフィケーション・ジャパン株式会社によるISO14064-3に準拠した第三者検証を受け、温室効果ガスの排出量算定・出力に関して妥当性の保証を受けたことを発表したのだ。

第三者保証の取得により、本システムの信頼性が担保され、より安心して利用できるようになった。肥後銀行は、地域金融機関としての役割を果たすべく、多くのお客さまに本システムを利用いただき、地域・お客さまとともに脱炭素社会の実現に貢献していくとしている。

本システムは、GHGプロトコルに従ったGHG排出量算定機能を備え、Scope1、2、3まで算定可能である。ユーザー数課金制で、拠点登録数に制限はなく、サプライチェーンでの排出量算定にも対応しているのだ。

利用料は、利用開始から1年間は無料だが、2年目以降は月額2,200円～（税込）となる。ただし、クレジットカード決済のみ可能で、5ユーザーまで利用可能な金額は月額2,200円（税込）であり、5ユーザー追加毎に月額1,100円加算される。

システム概要

炭削くん公式ページ

ISO14064-3について

ISO14064-3は、温室効果ガス排出量の算定と報告に関する国際規格である。この規格に準拠することで、排出量算定の精度と信頼性を高めることができる。

• 温室効果ガス排出量の算定方法を規定
• データの正確性と透明性を確保
• 第三者検証による信頼性の向上

本システムは、この国際規格に準拠した第三者検証を受けているため、高い信頼性を有しているのだ。

炭削くんに関する考察

「炭削くん」は、中小企業でも導入しやすい価格設定と、Scope3まで算定可能な機能が大きなメリットだ。脱炭素化への取り組みが加速する中、多くの企業が排出量算定に苦労している現状を踏まえれば、このシステムは非常に有用であると言えるだろう。しかし、システムの普及には、ユーザーインターフェースの使いやすさや、サポート体制の充実が重要となる。

今後、データ入力の手間を削減するための機能追加や、より詳細な分析レポート作成機能の追加が求められるだろう。また、他システムとの連携機能も重要であり、既存の会計システムやERPシステムとのシームレスな連携を実現することで、ユーザーの利便性をさらに向上させることが可能となる。

肥後銀行は、本システムを通じて地域社会の脱炭素化に貢献するという高い目標を掲げている。その目標達成のためには、継続的なシステムの改善と、ユーザーからのフィードバックを積極的に取り入れる姿勢が不可欠である。更なる機能拡充と安定したサービス提供によって、多くの企業が脱炭素化への取り組みを加速させることを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「CO?排出量算定システム「炭削くん」温室効果ガス排出量算定の国際規格ISO14064-3に基づく第三者保証取得について | 株式会社肥後銀行のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000141436.html, (参照 25-05-23).
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