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三菱重工とヤマハ発動機、ハイブリッド中型無人機の飛行試験に成功航続距離200kmを目指す

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • 三菱重工業とヤマハ発動機が共同開発する中型無人機の飛行試験を実施
  • ヤマハ発動機開発の小型軽量発電ユニット搭載、ハイブリッドタイプ
  • 航続距離200km、最大積載量200kgを目指す

三菱重工業とヤマハ発動機による中型無人機開発の共同研究

三菱重工業とヤマハ発動機は、200kgを搭載可能な中型マルチコプター型無人機の開発に向けた共同研究を行い、2025年5月22日にヤマハ発動機が研究開発する小型軽量発電ユニットを搭載したハイブリッドタイプ中型無人機の飛行試験を実施したと発表した。この飛行試験は4月中旬に三菱重工業の研究施設内で行われ、初浮上に成功している。

両社は、中型無人機のハイブリッド化による航続距離の延長を目指しており、今後も共同研究を継続していく予定だ。2024年3月には共同研究の実施について契約を締結しており、発電ユニットを使うことで航続距離200km、最大積載量200kgを目指す中型無人機の実現性を確認する計画である。

本共同研究において三菱重工業は、ハイブリッドタイプ中型無人機の設計・製造、試験を担当し、ヤマハ発動機は小型軽量発電ユニットの研究開発を担当する。ヤマハ発動機は、二輪車事業や四輪車向けエンジン事業で培った小型でハイパワーなエンジン技術と、最新の電動モーター技術を組み合わせた発電ユニットを開発しているのだ。

中型無人機の仕様と今後の展望

項目 詳細
ペイロード(最大積載量) 200kg
航続距離 バッテリータイプ:15km、ハイブリッドタイプ(将来計画):200km
機体寸法 全長約6m
動力 バッテリータイプ、ハイブリッドタイプ
運搬容易性 離発着地までトラックで運搬可能

ハイブリッドタイプ中型無人機

ハイブリッドタイプとは、エンジンにより発電した電力を使い、各ロータを電動モーターで回転させる形式である。この方式を採用することで、バッテリータイプに比べて航続距離を大幅に延長することが可能になる。

  • 航続距離の延長
  • 積載量の増加
  • 運用コストの削減

ハイブリッド化によって、災害時の孤立地域への支援物資輸送や、離島・山間部などへの物流効率化に貢献することが期待される。

中型無人機開発に関する考察

今回の飛行試験の成功は、中型無人機の実用化に向けた大きな一歩と言えるだろう。ハイブリッド化による航続距離の延長は、無人機の活用範囲を大きく広げる可能性を秘めている。しかし、実用化に向けては、安全性や信頼性の確保、コスト面での課題克服など、解決すべき課題も残されている。

今後起こりうる問題としては、発電ユニットの信頼性や耐久性、メンテナンス性の確保が挙げられる。また、離島や山間部での運用を想定した場合、気象条件や地形の影響を考慮した運用システムの構築も重要となるだろう。これらの問題に対しては、継続的な研究開発と実証実験を通じて解決していく必要がある。

今後追加してほしい機能としては、悪天候下での飛行性能向上のための機能や、自律飛行機能の高度化などが考えられる。また、様々な環境下での運用に対応できるよう、機体の堅牢性向上も重要だ。これらの機能強化によって、中型無人機はより幅広い分野で活用されるようになるだろう。

参考サイト

  1. ^ 三菱重工業. 「ハイブリッドタイプ中型無人機の飛行試験を実施開発中の中型無人機に関しヤマハ発動機と共同研究 | 三菱重工」. https://www.mhi.com/jp/news/250522.html?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=pressrelease, (参照 25-05-23).
  2. 1967

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