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ローム、業界トップの高性能AIサーバー向けパワーMOSFET「RY7P250BM」を開発

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

ローム、業界トップの高性能AIサーバー向けパワーMOSFET「RY7P250BM」を開発

PR TIMES より


記事の要約

  • ロームがAIサーバー向けパワーMOSFET「RY7P250BM」を開発
  • 業界トップの高SOA耐量と低ON抵抗を実現
  • クラウドプラットフォーム企業の推奨部品に認定

ローム、AIサーバー向けパワーMOSFET「RY7P250BM」を開発

ローム株式会社は2025年5月22日、48V系電源のAIサーバー向けホットスワップ回路などに最適な100V耐圧パワーMOSFET「RY7P250BM」を開発したと発表した。この新製品は、8080サイズのMOSFETで、既存品からの置き換えが容易である点が特徴だ。

SOA耐量と低ON抵抗を両立することで、ホットスワップ動作時の高い製品信頼性を確保しながら、電源効率の最適化、消費電力と発熱の低減を実現している。パルス幅10msで16A、1msにおいても50Aという業界トップクラスの性能を実現しており、従来のMOSFETでは対応が難しかった高負荷アプリケーションにも対応可能だ。

さらに、世界的なクラウドプラットフォーム企業の推奨部品にも認定されており、AIサーバーでの採用拡大が見込まれる。信頼性と省エネが重視されるサーバー分野において、高いSOA耐量と低ON抵抗のバランスが評価されたのだ。

月産100万個の体制で量産を開始し、サンプル価格は800円/個(税抜)である。生産拠点は、前工程がローム株式会社(滋賀工場)、後工程がOSAT(タイ)だ。

製品仕様と販売情報

項目 詳細
製品名 RY7P250BM
種類 100V耐圧パワーMOSFET
サイズ DFN8080-8S(8.0mm×8.0mm×1.0mm)
耐圧 100V
ON抵抗(RDS(on)) 1.86mΩ(条件:VGS=10V、ID=50A、Tj=25℃)
SOA耐量 パルス幅10msで16A、1msで50A
販売開始時期 2025年5月から
販売ネット商社 コアスタッフオンライン、チップワンストップ他
ローム公式サイト

ホットスワップ回路とパワーMOSFETについて

ホットスワップ回路は、機器の電源を稼働させたまま部品の取り外しや挿入を可能にする機能を支える回路全体のことだ。MOSFETや保護素子、コネクタなどで構成され、部品挿入時に発生する突入電流の抑制や過電流保護を担い、システムや接続された部品を安全に動作させる役割を果たす。

  • 突入電流抑制
  • 過電流保護
  • システム安定化

パワーMOSFETは電力変換やスイッチング用途に使用されるMOSFETの一種である。低損失、高速スイッチングを実現できるため、電源回路・モータ駆動回路・インバータ等に広く採用されている。

RY7P250BMに関する考察

RY7P250BMは、業界トップレベルの性能とクラウド企業からの推奨という点で、AIサーバー市場における高い競争力を持つと言えるだろう。省電力化と信頼性の両立は、データセンターの運用コスト削減に大きく貢献するはずだ。

しかし、今後のAIサーバーの高性能化に伴い、さらに高い電力効率や耐量が求められる可能性がある。そのため、ロームは継続的な技術開発と製品改良を進めていく必要があるだろう。また、市場のニーズを的確に捉え、製品ラインアップの拡充も重要となる。

将来的には、より小型化、高効率化されたMOSFETの開発や、AIサーバーシステム全体を最適化するソリューションの提供が期待される。ロームの今後の技術革新に期待したい。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「AIサーバー向けMOSFET 業界TOP(※)のSOAとON抵抗の両立 | ローム株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000062988.html, (参照 25-05-23).
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