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Microsoftがリモートデスクトップクライアントの脆弱性CVE-2025-29967を公開、複数製品への影響を確認

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Microsoftはリモートデスクトップクライアントの脆弱性CVE-2025-29967を公開した
  • リモートデスクトップゲートウェイサービスのヒープベースのバッファオーバーフローが原因で、不正な攻撃者がネットワーク経由でコードを実行できる
  • Windows 10、Windows Server、Windows 11など複数のMicrosoft製品が影響を受ける

Microsoftのリモートデスクトップクライアント脆弱性に関する情報

Microsoftは2025年5月13日に、リモートデスクトップクライアントにおけるリモートコード実行の脆弱性CVE-2025-29967を公開した。この脆弱性は、リモートデスクトップゲートウェイサービスにおけるヒープベースのバッファオーバーフローが原因で発生するのだ。

この脆弱性を利用すると、不正な攻撃者がネットワーク経由でコードを実行できるようになる。そのため、影響を受けるシステムは、攻撃者による不正なアクセスやデータ漏洩のリスクにさらされることになる。迅速な対応が求められる。

Microsoftは、影響を受ける製品のバージョンを特定し、アップデートを提供している。ユーザーは速やかにアップデートを適用し、システムを保護する必要がある。この脆弱性は、CVSSスコアが8.8と高く、深刻な脅威と評価されているのだ。

影響を受ける製品には、Windows App Client for Windows Desktop、Windows 10の複数バージョン、Windows Serverの複数バージョン、Windows 11の複数バージョン、そしてRemote Desktop client for Windows Desktopが含まれる。それぞれの製品について、影響を受けるバージョンと修正済みのバージョンが公開されている。

影響を受ける製品とバージョン

製品名 影響を受けるバージョン 修正済みバージョン
Windows App Client for Windows Desktop 1.00以前、2.0.420以前 2.0.420以降
Windows 10 Version 1809 10.0.17763.0以前、10.0.17763.7314以前 10.0.17763.7314以降
Windows Server 2019 10.0.17763.0以前、10.0.17763.7314以前 10.0.17763.7314以降
Windows Server 2019 (Server Core installation) 10.0.17763.0以前、10.0.17763.7314以前 10.0.17763.7314以降
Remote Desktop client for Windows Desktop 1.2.0.0以前、1.2.6228.0以前 1.2.6228.0以降
Windows Server 2022 10.0.20348.0以前、10.0.20348.3692以前 10.0.20348.3692以降
Windows 10 Version 21H2 10.0.19044.0以前、10.0.19044.5854以前 10.0.19044.5854以降
Windows 11 version 22H2 10.0.22621.0以前、10.0.22621.5335以前 10.0.22621.5335以降
Windows 10 Version 22H2 10.0.19045.0以前、10.0.19045.5854以前 10.0.19045.5854以降
Windows Server 2025 (Server Core installation) 10.0.26100.0以前、10.0.26100.4061以前 10.0.26100.4061以降
Windows 11 version 22H3 10.0.22631.0以前、10.0.22631.5335以前 10.0.22631.5335以降
Windows 11 Version 23H2 10.0.22631.0以前、10.0.22631.5335以前 10.0.22631.5335以降
Windows Server 2022, 23H2 Edition (Server Core installation) 10.0.25398.0以前、10.0.25398.1611以前 10.0.25398.1611以降
Windows 11 Version 24H2 10.0.26100.0以前、10.0.26100.4061以前 10.0.26100.4061以降
Windows Server 2025 10.0.26100.0以前、10.0.26100.4061以前 10.0.26100.4061以降
Windows 10 Version 1507 10.0.10240.0以前、10.0.10240.21014以前 10.0.10240.21014以降
Windows 10 Version 1607 10.0.14393.0以前、10.0.14393.8066以前 10.0.14393.8066以降
Windows Server 2016 10.0.14393.0以前、10.0.14393.8066以前 10.0.14393.8066以降
Windows Server 2016 (Server Core installation) 10.0.14393.0以前、10.0.14393.8066以前 10.0.14393.8066以降
Windows Server 2008 R2 Service Pack 1 6.1.7601.0以前、6.1.7601.27729以前 6.1.7601.27729以降
Windows Server 2008 R2 Service Pack 1 (Server Core installation) 6.1.7601.0以前、6.1.7601.27729以前 6.1.7601.27729以降
Windows Server 2012 6.2.9200.0以前、6.2.9200.25475以前 6.2.9200.25475以降
Windows Server 2012 (Server Core installation) 6.2.9200.0以前、6.2.9200.25475以前 6.2.9200.25475以降
Windows Server 2012 R2 6.3.9600.0以前、6.3.9600.22577以前 6.3.9600.22577以降
Windows Server 2012 R2 (Server Core installation) 6.3.9600.0以前、6.3.9600.22577以前 6.3.9600.22577以降

CVE-2025-29967の解説

CVE-2025-29967は、Microsoftのリモートデスクトップクライアントにおける深刻なセキュリティ脆弱性だ。

  • リモートコード実行が可能
  • ヒープベースのバッファオーバーフローが原因
  • ネットワーク経由での攻撃が可能

この脆弱性は、攻撃者による不正なコード実行を許してしまうため、システムの乗っ取りやデータ漏洩といった深刻な被害につながる可能性がある。迅速な対応が不可欠だ。

CVE-2025-29967に関する考察

この脆弱性の発見と公開は、Microsoft製品のセキュリティ対策の重要性を改めて示している。迅速なパッチ適用が、被害拡大を防ぐ上で非常に重要だ。しかし、全てのユーザーが速やかにアップデートを適用するとは限らないため、攻撃の標的となるシステムは依然として存在するだろう。

今後、この脆弱性を悪用した攻撃が増加する可能性がある。そのため、Microsoftは、アップデートの適用を促すための啓発活動や、脆弱性対策ツールの提供などを強化する必要があるだろう。また、ユーザー側も、セキュリティ意識を高め、定期的なアップデートやセキュリティソフトの導入を徹底する必要がある。

将来的には、より高度なセキュリティ対策技術の開発や導入が求められる。例えば、ヒープベースのバッファオーバーフローを防ぐための新たな手法や、攻撃を検知するための高度な監視システムなどが考えられる。継続的なセキュリティ対策の強化が不可欠だ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-29967」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-29967, (参照 25-05-23).
  2. 5041
  3. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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