RYDEと熊本市が連携し「まちなかフリーパス」を販売開始、二次交通のDX推進と中心市街地活性化に期待

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

RYDEが熊本市と連携し「まちなかフリーパス」を販売開始
土日祝日に市内中心部の路線バスが乗り放題に
大人300円で利用可能、5社のバスが対象

RYDEと熊本市の連携によるまちなかフリーパスの販売開始

RYDE株式会社は熊本市都市建設局交通政策部と連携し、2024年9月7日より「まちなかフリーパス」の販売を開始する。このパスは土日祝日に熊本市中心市街地の180円均一エリア内の路線バスが乗り放題となるサービスだ。対象となる交通機関は九州産交バスなど5社の路線バスで、大人300円で利用可能となっている。^[1]

まちなかフリーパスの対象区域は市内中心部の180円均一エリアとなっているが、乗降バス停が対象区域内でも乗車中に一度区域外に出る場合は対象外となる点に注意が必要だ。例えば第一環状線の一部区間などがこれに該当する。小人料金の設定はなく、大人料金のみの販売となっている。

RYDE株式会社は「二次交通をもっとわかりやすくもっと簡単に」をミッションに掲げ、全国の二次交通のDX推進に取り組んでいる企業だ。同社は各地の地域交通がデジタル化の波に乗り遅れることなく、デジタルの力で日本を地域から強く元気にしていくことを目指している。今回の取り組みもその一環といえるだろう。

まちなかフリーパスの概要

項目	詳細
販売開始日	2024年9月7日（土）
対象交通機関	九州産交バス、産交バス、熊本電気鉄道、熊本バス、熊本都市バス
対象区域	市内中心部180円均一エリア
対象日	土日祝日
販売金額	大人300円（小人料金なし）

二次交通のDXについて

二次交通のDXとは、デジタル技術を活用して二次交通の利便性向上や効率化を図る取り組みのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

スマートフォンアプリによる経路検索や予約の簡便化
デジタルチケットの導入によるペーパーレス化
リアルタイムの運行情報提供による利用者の利便性向上

RYDEが提供する「RYDE PASS」は、この二次交通のDXを推進するプラットフォームの一つだ。交通事業者や自治体への導入を通じて、全国の様々な地域交通をわかりやすく簡単に利用できる社会の実現を目指している。今回の熊本市での取り組みも、こうしたDX推進の一環として位置付けられるだろう。

まちなかフリーパスに関する考察

まちなかフリーパスの導入は、熊本市の公共交通利用促進と中心市街地の活性化に大きく寄与する可能性がある。300円という手頃な価格設定は、市民や観光客の利用を促し、車依存からの脱却を後押しするだろう。一方で、平日の利用や小人料金の設定がないことは、今後の課題として挙げられる。

このサービスの成功には、利用者への周知徹底と利便性の高いアプリケーションの提供が鍵となるだろう。RYDEのDX推進ノウハウを活かし、リアルタイムの運行情報提供や簡単な購入・利用プロセスの実現が期待される。また、地域の商業施設や観光スポットとの連携により、さらなる相乗効果を生み出すことも可能だろう。

今後は、利用データの分析に基づく運行ダイヤの最適化や、MaaSへの発展など、さらなる進化が期待される。まちなかフリーパスの成功モデルを他の地方都市にも展開することで、日本全体の地域交通のDX推進と地方創生に貢献することができるだろう。RYDEには、このプロジェクトを通じて得られた知見を活かし、全国の二次交通の課題解決に向けた取り組みを加速することが期待される。