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公開：2024-09-01

博報堂ＤＹグループがAnalytics AaaSでAmazonデータと連携開始、MMMによる統合的マーケティング評価が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Analytics AaaSがAmazonデータと連携開始
• Amazon内購買をKGIにMMMで評価・最適化
• Amazon MMMフィードとの国内初の連携

Analytics AaaSのAmazonデータ連携による統合的マーケティング評価の実現

博報堂ＤＹメディアパートナーズとHakuhodo DY ONEは、マーケティング投資対効果を最大化するソリューション"Analytics AaaS"において、マーケティング・ミックス・モデリング（MMM）では国内初となるAmazon MMMフィードとの連携を2024年8月30日に開始した。この連携により、Amazon内の購買にいたるまでのメディアやマーケティング施策の包括的な影響を把握することが可能となった。^[1]

本連携の特徴として、Amazonが所有する購買・流通経路の集計データと博報堂ＤＹグループが所有する広告出稿・環境要因の集計データを相互分析することが挙げられる。これにより、個人情報を取り扱うことなくAmazon内の購買に至るまでのメディアやマーケティング施策の効果を把握することが可能となった。また、Amazon内外の施策によって生じるAmazonへの自然流入も含めて、Amazonでの売上要因をMMMで明らかにすることができる。

本機能では、Amazonでの売上のうちオーガニックの売上とマーケティング施策による売上の識別・予測、認知施策が与える影響の評価・予測、Amazonの各セールが与える影響の評価・予測などが可能となる。これらの分析結果を踏まえ、Amazonでの売上を最大化する最適広告予算配分やAmazon Adsの出稿計画の立案、TVCM・PRなどのAmazon外施策と連携したキャンペーンの立案などが実現可能となった。

Analytics AaaSのAmazonデータ連携機能まとめ

Analytics AaaSの詳細はこちら

マーケティング・ミックス・モデリング（MMM）について

マーケティング・ミックス・モデリング（MMM）とは、様々なマーケティング施策の効果を統計的に分析し、最適な予算配分を導き出す手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 複数のマーケティングチャネルの効果を同時に評価可能
• 長期的な効果や外部要因の影響も考慮した分析が可能
• 個人情報を使用せずに全体的な傾向を把握できる

Analytics AaaSにおけるMMM活用は、Amazonデータとの連携により更に強化された。この連携により、Amazon内での購買行動とマーケティング施策の関係性をより詳細に分析することが可能となり、ECサイトにおける効果的なマーケティング戦略の立案に貢献することが期待される。

Analytics AaaSのAmazonデータ連携に関する考察

Analytics AaaSとAmazonデータの連携は、ECプラットフォームにおけるマーケティング効果測定の精度向上という点で画期的だ。特に、Amazon内外の施策がAmazonでの売上にどのように影響するかを包括的に把握できるようになったことは、統合的なマーケティング戦略の立案・実行において大きな進歩と言える。一方で、この連携によって得られるデータの解釈や活用方法についてはまだ課題が残されている可能性があるだろう。

今後起こりうる問題として、データの粒度や更新頻度、他のECプラットフォームとの比較可能性などが考えられる。これらの課題に対しては、データの標準化やAPI連携の強化、他のECプラットフォームとの連携拡大などが解決策として挙げられる。また、AIや機械学習技術を活用したリアルタイム分析機能の追加や、より詳細な顧客セグメント分析機能の実装も、今後期待される新機能だろう。

長期的には、この連携がEコマース業界全体のマーケティング手法の進化を促進することが期待される。Analytics AaaSには、Amazon以外の主要ECプラットフォームとの連携拡大や、オフラインデータとの統合分析機能の強化など、より包括的なマーケティングエコシステムの構築に向けた取り組みを期待したい。こうした進化により、企業のマーケティング投資の効率化と消費者体験の向上の両立が実現されるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「Analytics AaaS、MMMとして国内で初めてAmazonデータと連携開始 | 株式会社博報堂ＤＹメディアパートナーズのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000192.000038657.html, (参照 24-09-01).

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