ABBがTerra AC WallboxをChargePilot実証に提供、EV充電の最適化で電力系統の安定化に貢献
PR TIMES より
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記事の要約
- ABBがEV充電器Terra AC Wallboxを提供
- 三井物産がChargePilotの国内実証を開始
- EV充電の最適化でEV導入をサポート
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ABBのTerra AC WallboxがChargePilot実証に採用
ABB株式会社は、三井物産株式会社が開始したEV充電・エネルギーマネジメントシステムChargePilotの国内実証に、EV用普通充電器Terra AC Wallboxを提供した。2024年4月より、WILLER EXPRESS株式会社東京本社にTerra AC Wallbox 3台とChargePilotを設置して実証を開始している。同サイトは商用車電動化を進める企業への製品紹介の場としても活用されるのだ。[1]
Terra AC Wallboxは高出力6kWのEV用普通充電器で、全世界で100万台以上、国内で1,000台以上の販売実績がある。国際標準規格OCPPに準拠しており、充電器の保守・運用を専用端末や特別なネットワークなしで容易に行うことが可能だ。ChargePilotはEV充電を最適化し、EV導入企業の電力効率化とコスト軽減を支援するスマート充電システムである。
ABBと三井物産の取り組みは、脱炭素化に向けたEV普及を促進する一方で、電力系統への負荷増大という課題にも対応している。太陽光・風力発電の急増による電力系統への負担増大が懸念される中、EV充電の最適化技術は電力系統の負荷軽減とEV所有者の電力コスト低減に貢献する重要な解決策となるだろう。ABBは今後もChargePilotとともに、顧客のEV導入をサポートしていく方針だ。
Terra AC WallboxとChargePilotの特徴まとめ
Terra AC Wallbox | ChargePilot | |
---|---|---|
主な機能 | EV用普通充電 | EV充電・エネルギーマネジメント |
出力 | 6kW | - |
販売実績 | 全世界100万台以上、国内1,000台以上 | - |
特徴 | OCPP準拠、容易な保守・運用 | 充電最適化、コスト軽減支援 |
主な利点 | 国際標準規格対応 | EV導入企業の電力効率化 |
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OCPPについて
OCPPとは「Open Charge Point Protocol」の略称で、EV充電ステーションと充電ステーション管理システム間の通信プロトコルを定義した国際標準規格である。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 充電ステーションの相互運用性を確保
- 異なるメーカーの機器間での互換性を実現
- 充電インフラの管理・運用を効率化
OCPPの採用により、Terra AC Wallboxはさまざまな充電管理システムと互換性を持つことができる。これにより、充電器の保守や運用が容易になり、EV充電インフラの拡大や運用効率の向上に貢献する。ABBのTerra AC WallboxとChargePilotの組み合わせは、このOCPPの利点を活かしたソリューションとして注目されているのだ。
EV充電最適化技術に関する考察
EV充電最適化技術の導入は、電力需給バランスの安定化と再生可能エネルギーの有効活用という点で非常に重要である。特に太陽光発電や風力発電などの変動性再生可能エネルギーの増加に伴い、電力系統の安定性維持が課題となっている現状において、EV充電の需要をコントロールすることで電力系統の負荷を軽減できる可能性は大きい。一方で、充電最適化技術の普及には、充電インフラの整備やEVユーザーの理解促進など、多くの課題が残されているだろう。
今後、EV充電最適化技術がさらに進化することで、V2G(Vehicle to Grid)技術との連携も期待される。EVをモバイルバッテリーとして活用し、電力系統の需給調整に活用することで、再生可能エネルギーの導入拡大にも貢献できるはずだ。また、AIやビッグデータ解析技術の発展により、より精緻な充電需要予測や最適化が可能になると考えられる。
EV充電最適化技術の普及には、技術開発だけでなく、法制度の整備や社会受容性の向上も重要な課題となるだろう。充電インフラ事業者、電力会社、自動車メーカー、政府機関など、多様なステークホルダーの連携が不可欠である。ABBやTMH社のような先進企業の取り組みが、業界全体の発展を牽引し、持続可能なモビリティ社会の実現に向けた大きな一歩となることを期待したい。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「EV普通充電器 ABB Terra AC Wallboxを充電・エネマネシステムの国内実証向けに提供 | ABB株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000082.000081567.html, (参照 24-09-04).
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